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徐々に暖かさを増し、春を感じられる日が増えています。それに伴い街はホワイトベースのスニーカーを履く人の比率が高くなった気がします。ナイキを履く人が最も多いですが、いくつかのブランドも健闘しています。そのひとつがフィラ。2018年以降根強い人気のディスラプターだけでなく、過去の名作バスケットボールシューズも男女問わずポピュラーな存在となっています。特にグラント ヒルのシグネチャーモデルは安定した人気で、当時の彼の活躍を知っている人、そうではない年齢層の両方から支持されています。その理由は他ブランドには見られない独自のフォルム、大胆な配色etc. ’90年代中期、フィラの数々のヒットモデルをデザインしたデザイナー、ケビン クローリーの才能がこの1足にも集約されています。このモデルのオリジナルが発表された1996年、自分はリーボックジャパンに勤務していたのですが、グラント ヒルというプレーヤーはまさに目の上のたんこぶ。リーボックにはシャキール オニールという絶対的な存在感のある契約選手がいたものの、マイケル ジョーダンやグラント ヒルといったプレーヤーと比較するとスマートさや親しみやすさにかけて、シグネチャーモデルがヒットしない。彼がセンタープレーヤーであり、そのためにシューズがゴツくなるというのも理由かもしれませんでしたが。それだけにサラリーマンを辞めて今の仕事となったあともヒルのシグネチャーモデルだけは履こうとしませんでした。エアジョーダンは何足も履いたのに。そんな心境に変化が生まれたのが、2018年9月にフィラの創業地であるビエラへ行ったことと、その年の11月にニューヨークを訪れたことから。ヴィエラではフィラの歴史を学び、バスケットボールシューズへ参入した背景を知り、ニューヨークではグラント  ヒル2をカッコよく履きこなす青年をブルックリンのベッドフォードアベニュー駅で見たのがその理由。それから機会があればと思っていましたが、今回気に入ったカラーリングを発見して、グラント  ヒルのシグネチャーモデルデビューとなりました。このグラント ヒル2はカラー表記はホワイト/ブルー/レッドとなっていますが、ブルーの部分はバイオレットといったほうがいいかと。それでもいかにもアメリカンスポーツな雰囲気で、最近気に入ってよく履いています。自分のバックグラウンドを知っている人からは「南井さんがフィラって珍しいですよね?」と言われますが、「似合ってますよ!」「カッコいいですね!」という声も多いです。そう周囲から言われると2足目のフィラのバスケットボールシューズを履きたくなる自分がいます(笑)。

 

ケビン クローリーによる独特な雰囲気のデザイン。当時のナイキやリーボックのバスケットボールシューズにはない世界観により、高い人気を誇りました。現在でも古さを全く感じさせない点はさすがです。

 

こんな感じでヒール部分にベルクロストラップが配されます。そういえば最近はアッパー部分のこの種のストラップは見かけなくなりましたね。ニットアッパーやエンジニアードメッシュetc.はそれ自体がフィット性ありますから。

 

まさか自分がグラント ヒルのシグネチャーモデルを履くとは。リーボックジャパン勤務時代は羨ましさもあって、エアジョーダン以上に敬遠していたコレクションでした。

 

 

今回リリースされたグラント ヒル2のブルーはどちらかいうとバイオレットに近いので、厳密にはピストンズのチームカラーとは違いますが、やっぱりこの二つは相性がいいので、コーディネートすることが多い。考えてみたらMLBのスターターは何着か持ってますが、NBAはこれが初めて。とある古着屋さんで手に入れました。

 

ここ数年、日本でもフィラのスニーカーやアパレルのユーザーが増えていますが、その理由のひとつが彼らBTSの存在ですね。

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