こんにちは、編集部の脇山です。
一昨日、今年で創立60周年を迎えた〈ロバート・モンダヴィ・ワイナリー(ROBERT MONDAVI WINERY)〉にお誘いいただき、ワインのペアリングディナーに参加してきました。


場所は青山の「カシータ(Casita)」。今回は全5種のワインを味わえる、6品のコースです。創設者のロバート・モンダヴィ氏は“カリフォルニアワインの父”という別名があります。すごい。

ワインメイキング・ディレクターのカーティス・オガサワラさん。
日本でのイベントに合わせて、現在〈ロバート・モンダヴィ・ワイナリー〉でワインメイキング・ディレクターを務めているカーティス・オガサワラさんが来日されました。
話を聞くと、やはり年によって気候が異なる点が大変なようですが、60年間で蓄積されたデータを基にしながら、環境負担の少ないサステナブルな農法と高品質なワインづくりの両立に力を入れているとのこと。

さっそくボトルを撮り忘れましたが「Chardonnay, California 2024」は、フレッシュでみずみずしい味わい。パイナップルのようなトロピカルな果実味、蜜のようなジューシーさでスルスル入る。
ペアリングは、シャインマスカットと水牛モッツァレラのカプレーゼ。
今年4月には、創立60周年を記念し、3年間にわたる大規模リノベーションを経て、ワイナリーをリニューアルオープン。テーマはサステナビリティとホスピタリティの融合ということで、重力フローシステムや光学式選果機などの最新設備を導入したそうです。
建築やランドスケープデザインも、ナパ・ヴァレーの自然環境との調和を重視し、過去の建材を再利用するなど環境負荷を最小限に抑える工夫を。場所は空港から90分くらいと話していました。行ってみたくなります。
お次は「Fumé Blanc, The Estates Oakville 2021」。桃のようなしっとりとした香りの奥には、レモンやライムのような酸を感じられた。
ペアリングは、タスマニア産オーシャントラウトのタルタル。
そして、優れたブドウをつくることも大切です。ナパ・ヴァレーのオークヴィルにあるブドウ畑「ト・カロン・ヴィンヤード」は、カリフォルニア認定有機農家協会(CCOF)のオーガニック認証を取得。「次世代のために畑を保護する」という哲学を掲げているそうです。
そして、近くのモケルンネ川沿いの動植物の生息地も保護し、「California Fish Friendly Farming(カリフォルニア魚類に優しい農業)」の認証も取得しているのだとか。よいワインにはよいブドウを。よいブドウをつくるにはよい空間からってことですね。

ここからは赤の「Cabernet Sauvignon, Napa Valley 2022」。ブラックベリー系でミネラル・タンニンを感じさせながらも、いきすぎない渋みがいい。
ペアリングは、岐阜県産『銀の朏』×熟成パルミジャーノ・レッジャーノ+バルサミコ。
オーガニックなど環境にやさしい言葉が並ぶとつい昔ながらのと思われがちですが、そんなことはありません。さまざまなテクノロジーの手を借りているのもポイントです。
たとえば、世界初の完全電動・自動運転のスマートトラクターを採用することで、化石燃料の使用量や二酸化炭素排出量を減らしながら管理しているそう。
続いて、冷涼な気候のオーク・ノール・ディストリクトで栽培したブドウを使用した「Merlot, The Estates Oak Knoll 2022」。プラムを感じさせる明るさがあった気がする。
ペアリングは、セージ香る鴨肉の赤ワイン煮込み フェトチーネ。
さらに、スマート土壌センサーで水の使用量を最適化しつつも、醸造工程で使用した排水を処理した水をブドウ畑にも使用するなど、無駄を少なくしています。
それはエネルギーについても同じ。ワインタンクの断熱化やオンデマンド型グリコールシステムの導入、高効率LED照明への切り替えなど、エネルギー使用量を継続的に20%以上削減しているのだとか。
ラストがシグネチャーの「Cabernet Sauvignon, The Reserve To Kalon Vineyard 2019」。ト・カロン・ヴィンヤードの厳選されたブドウを使用し、どっしりと濃厚な果実味とどこかスパイスのようなニュアンスが感じられる。
ペアリングは、宗谷和牛サーロインステーキ、プルーンのソース。
また、シングルストリーム・リサイクルプログラムやプラスチック圧縮機なども導入。採用初年度には、埋め立て廃棄物を60%以上削減することができたのだとか。永続性を考えるワインだからこそ、未来にとってよいことを取り入れていく姿勢、素敵ですね。

デザートは、ダークチョコレートのノワゼット・オペラ。こちらはコーヒーと。
そんなことを話したり、考えたりしながらお腹いっぱいになるまでたくさんいただきました。実際は真面目な話はほどほどに、雑談しながらワイワイ飲んで食べていましたけども。初対面でも仲よくなれるのが美味しいワインと食事ですね。
そうそう、〈ロバート・モンダヴィ・ワイナリー〉は比較的手に取りやすい価格帯からあるのも嬉しいところ。なのでまず一本お試しを。