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9月3日から10月12日まで外苑前にあるMAHO KUBOTA GALLERYにて武田鉄平の個展「絵画のための絵画」が開催されている。様々なモチーフや技法に納得できずある日ふと思いついたのが絵画自体を描くというアイデアだったという。描かれた絵画を再び絵にすることで絵画とは何か?見るとは何か?を明示できるのではないか。それを出発点に絵を描き始めたのだそうだ。それにしても改めて驚かされるのはその圧倒的な模写力のテクニックである。描いた絵画を見ながら再びそれをそっくりに模写するというがなかなかここまで描き切ることはできないしここまで描くのには単に高いレベルのテクニック以外にどう描くかを決められるセンスも要求されると思う。そういう意味でこの作家の描くセンスは抜群であるしそのセンスがあるから精密に再現された絵画が絵画自体の魅力で成立しているのだと思う。すごい才能だと思うし見れば見るほど驚きなので是非お勧めします!

まるで筆で大胆に描かれたようなストロークは緻密な模写だ。

人物のような抽象画のような絵画を再現する。

ここまで精密に模写するにはテクニック以外にセンスが必要だ。

レセプションの日には作品はすでにほぼ完売していた。

見れば見るほどすごい模写のテクニックである。

ブラシストロークの絶妙さも華麗に描き切る力量。

インビテーションにもなった向かって右の作品が人気だったようだ。

この作家の作品に関しては特に実物を見ることをお勧めしたい。

模写の元になっている絵の色使いなどもとても美しい。

今後はもっと大きな作品にも挑戦するらしく楽しみだ。

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