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恵比寿の東京都写真美術館にて「森山大道の東京」展と「写真とファッション」展が開催されている。いずれも魅力的な展覧会だがまずは「森山大道の東京」であるが森山大道といえば東京という街を写真に撮り続けてきた写真家である。彼の写真には独自の視線がありそれは街やそこにいる人々を一瞬にして鋭く捉え真実の姿を見事なまでに露呈させる。館内の撮影が禁止だったのでポスターしか撮影できなかったが様々な「東京の顔」を撮影した展覧会は見応え十分だった。一方の「写真とファッション」だがサブタイトルとして「90年代以降の関係性を探る」とあるようにファッションにおける写真の存在を90年代以降の様々な写真資料で見て巡るような展覧会となっている。ファッション雑誌として画期的だったPurpleも紹介されていたが今から28年も前の1992年に刊行されたのかと驚いてしまった。時間の経つのは早いものである。マーク・ボスウィック、テリー・リチャードソン、リチャード・プリンス、イネス・ヴァン・ラムズウィールドといった海外のフォトグラファーやホンマタカシ、鈴木親、野口貴司といった日本のフォトグラファーの仕事が見れてとても興味深い展覧会だった。

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