BLOG - 高山かおり(Magazine isn’t dead. 主宰/ライター)

ひとり〈消費生活〉137日目

◎3/29(日)本日の支出計8,524円

・バス+電車代 1,226円

・外食代 6,569円

・手土産代 729円

 

朝早めの時間に自宅を出て、羽田空港へ向かう。日曜の朝ということでバスは空いていたが、空港へ行くと人でどっと溢れていて市場のように活気があった。少し時間に余裕があったので1階の書店で発売中の雑誌を片っ端からチェックしていく。

機内ドリンクにスープがあるのだが、今月からこんぶスープになったようで気分が上がる。飲みながらホッとひと息ついて、機内で少し原稿に手をつける。今月の機内誌『rapora』は十勝のナチュラルチーズの特集だったが、ページ数に限りがあるためか紹介がどうも物足りなく感じてしまった。限られたページ数・文字数の原稿にすでにそのことを知っている人が満足する深みのある記事にするにはどうすればいいのかと勝手に思いを巡らせてみる。今回は半年ぶりに新千歳空港へのフライトだったので、空から見える苫小牧の工場群や畑の様子も十勝とは全然違い、同じ北海道なのになんだか異国に来たような気持ちになった。

到着した新千歳空港も人で溢れかえっていた。友人が車で迎えに来てくれ、一緒に東千歳バーベキューへ。畑の中にポツンとある家族経営の店で、道内によくある(内地にもあるのだろうか)農業用D型ハウスの中にブロック塀を積み上げてつくられたかまどが縦に2列並んでおり、煙が充満しているハウス内で各々の客が骨付き鶏肉を焼いていた。昼営業終了ギリギリの時間に到着したが、まだ並んでいたため40分ほど待つ。壁が黒いなと思ってよく見ると、蓄積された炭汚れがびっしりと張り付いて黒くなっていることに気づき、その年季の入り方にかなりの好感を持った。待ち時間にどんどん私たちも燻されていく。メニューはドリンク以外に3品しかなく、並んでいるときに注文をしたので席につくなりすぐに出てきて、お店の方が新鮮で大きな鶏肉を4つ炭火の上に乗せる。塩や独自調合と思われるスパイスをたっぷりと振りかけてくださり、しばらく待ち、何度かひっくり返して、そろそろいいかなと思ったので少し切って口に入れてみると、パリッパリの皮と柔らかすぎる肉に口福。これまで食べてきた鶏肉の中で圧倒的に一番美味しく、炭火の力を思い知らされる。炭が入っているダンボール箱からおそらく道内産の炭で(駒ヶ岳と記載があった)、いい炭を鉄スコップでたっぷりと掬ってかまどに投入していたので火力が強く、あっという間に火が通っていく。こんなに大きな骨付き鶏肉のバーベキュー経験がないため焼き方に不安があったが、一度やってみてなんとなくのコツがわかった気がした。目の前の鶏肉と向き合い、夢中になって食べる。

大満足でおなかもいっぱいになり外に出ると、自分たちがまるで燻製になったようにものすごい匂いを放っていることに気づく。着ていた服はもちろん、特に髪の毛が揺れるたびに煙たい感じ。あんな空間で鶏肉を食べる経験なんて他ではきっとできないだろう。焼肉屋の換気環境がどんどんよくなっていく中で、昔ながらのもくもくの煙とともに自分たちまで燻される場所なんてないと思う。こういう店が好きそうな友人たちに心から勧めたいと感じた。

帰り道に長沼町の道の駅に寄り、豆腐と大きなお揚げさんを購入。その後、アイスが食べたくなり、Googleマップを検索して見つけた南幌町のGelateria N-ice breakへ。ゴルゴンゾーラという名のアイスを友人が頼み、ひと口食べるとまさにチーズ。ゴルゴンゾーラなのにジェラートの食感という感じでその濃厚さに驚く。私はさくらラテにピスタチオ、不知火を選んだが、どれも本当に絶品。ちょうど工房から店主の方が出てきて、ついついあれこれ聞いてみると、元消防士だという。飲食店経験もないと話すのでびっくりしたが、だからこそあらゆるフレーバーをつくり出せるのかもしれないとも感じた。「アイスにできない食材ってないんですよ」と話す笑顔が眩しかった。本屋経験のない人がやっている本屋の方が面白く感じるのと同じだ。

友人宅へ帰宅し、2時間ほど原稿作業を進めて札幌駅方面へ出発。仕事終わりの同級生と先輩と合流し、4人で北口の居酒屋へ。先輩とは数年ぶりに会ったのでいろんな話をしたが、終始健康の話になっていてみんなで笑う。楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、閉店時刻になってしまい、別れる。帰宅してお風呂に入り、上がった後にこんなに爽快感を感じたのはいつぶりだろうかと感じ入る。普通のお風呂なのにまるでいい温泉に浸かったような感覚で、すぐに就寝。

 

◎いま読んでいる本・雑誌

・rapora 2026年3月号(AIR DO発行の機内誌)

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