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ヒロ杉山さんはアートディレクターとしてEnlightenmentを率い、また自身はアーティストとしても作品を発表してきたマルチな才能の作家である。

多岐に渡りセンスの良い方で様々な表現のスタイルを持ち合わせているのだが、どれも良いので、どれがヒロさんのアーティストとしての代表作なのかが今ひとつ分かりにくかった。

そのヒロさんが、2019年頃から突如として誰でも見たことのある名画を黒く塗りつぶしたブラックペインティングなる絵画作品を描き始めた。

最初に見たのはゴッホのひまわりシリーズや鉢植えの植物を黒く塗ったシリーズで独自のインパクトと存在感は衝撃的だった。

黒く塗りつぶされた名画を見ていて、今まで実に様々な表現に挑戦してきたヒロさんが一つの決定的な答えを発見したと直感した。

遂にこれだ!という表現を編み出したヒロさんは2022年のアートフェア・トウキョウにて大作を含むブラックペィンティングのシリーズを大々的に発表して見事に完売する。

そして2022年7月28日、Lurf MUSEUMにて「Monochrome Colors」というタイトルの大規模な展覧会を開催するまでに至ったのだった。

そこにはひまわりシリーズや他の過去の作品と一緒に新作としてフランシス・ベーコンの3部作やサイ・トゥオンブリーの作品、また、今のご時世を反映してか、反戦を訴えるピカソの代表作ゲルニカが展示された。

今後もきっと様々な表現にチャレンジしていく人だ思うけれど、この黒い絵画シリーズに関していえば、もうすっかりクラシックとして定着したなと感じさせてくれる展覧会だ。

会場では様々なグッズも販売していてどれも魅力的なので要チェックです!

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