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BLOG - 田辺良太(WHITEWALL代表 アートプロデューサー / コンサルタント)

ファッションイラストの巨匠、アントニオ・ロペス

アートなものならなんでもあり!のARTRANDOMの中にランダムに色々なアートを見れて中には買えるものもあるというコーナーBROWSEがある。

そのBROWSEに昨日登場したのはファッションイラスト界の巨匠、アントニオ・ロペスのドローイング。(¥330,000 額入り)

これはファッションイラストレーターのタナベヒロシ君が出展した貴重なオリジナル作品。

ヒロシ君は長年にわたって尊敬するイラストレーターであるアントニオの作品をネットオークションなどで見つけては落札してきたのだがこれはそのコレクションの中からの1枚なのです。

白黒のドローイングはエレガントで美しい女性像で1983年にアントニオがニューヨークの有名デパート、ブルーミングデールズの新聞広告のために描いたものだが水彩と鉛筆によるユニークな作品。

アントニオ・ロペスといえば僕も大ファンだけど、1960年代から80年代にニューヨークを拠点に活躍したファッションイラストレーターだ。

当時、「ファッションイラストレーター界のピカソ」と称する批評家もいるほどの天才だった。

ヴォーグを筆頭にハーパーズ、エルなど数々のファッション誌を飾ったほかデパートの広告なども手掛けた。

まあ、超売れっ子イラストレーターだがその頃彼の大ファンだった僕は学生時代に一度ドローイングの実演を見たことがある。

大きな白い紙に黒いマジックでいきなり女性の姿を描き始めるのだが遠くから見てもそのドローイングは美しく完璧だった。

彼はファッション業界はもちろん、ウォーホルとも仲良しで当時のニューヨークの社交界とも通じていた。

また、グレース・ジョーンズやティナ・チャウなど彼の周りにいた有名モデルはアントニオズガールズと呼ばれ華やかな生活を送ったことでも知られる。

1987年に当時流行していたエイズにかかってしまい44歳という若さでこの世を去ってしまったのがとても残念な天才だった。

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