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初台にある東京オペラシティーギャラリーにて画家守山友一朗の展覧会「ありふれた日常の輝き」が開催されている。展覧会のタイトルが表す通り作家の周りの日常を大小様々な大きさのキャンバスに油彩で描いた作品展だ。14年滞在したフランスでの生活の中で経験したありふれた日々の景色は暖かい視点で見守られ丁寧に平和な絵画として描かれる。フランスの室内の風景、一輪挿しの花、特徴のない野原や太陽に輝く中で水遊びする人のいる風景など作家が見たそのままを記憶の中の想いを手掛かりに描いたそれらの風景は淡々としているが見るものに懐かしさのような感情を抱かせる。油絵とは思えないほど薄く塗られたまるで水彩画のような画面をよく見てみれば油絵特有の色を塗り重ねることもしないでそれぞれの色を細かく描き分けているという非常に特異な表現手法なのも特徴的である。かつての日常が新型ウィルスによって奪われて新たな日常と向き合わざるを得ない今だからこそこの展覧会を見てかつて周りにあったありふれた日常の輝きを思い出して欲しい。

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