よくデザインとかアパレルに就いたきっかけって何ですかと聞かれます。正直色々な要素が集まった結果なので返答に困りますが(それ以前にいちおう材木屋という事になっているのでw)そのうちの一つに高校生の頃によく手伝わせていただいたシルバーアクセサリーショップの存在があります。
そこで自分の親と同じ年代のオーナーに、当時ネイティブアメリカンの事や東南アジアでの仕入れの話を聞かせていただいて、若造的にワクワクしていた事を思い出します。
そんな方ともここ2年程前から再度ご一緒する機会が増えて、その流れで譲って頂いたのがコレ。
ナバホ族 サンドペイント
<ナバホ族・サンドペイント>ナバホ族の伝統の中で、修業を積んだメディスンマン(祈祷師)が砂地の地面に神話や伝説や文様を描く祈祷方法があり、それらを書き留めることや撮影することは固く禁じられていて、最後にすべては消される儀式がある。もとは儀式のために描かれていたサンドアートでしたが、1900年代中盤からはナバホ族特有の工芸品として現在に受け継がれている。
これはナバホ族の精霊Yeiをモチーフにした1970年代頃のサンドアート。
ナバホのサンドアートと言えば結構力強いタッチで描かれているのを多く目にしますが、これは比較的繊細でトーンも淡いパステル。ディフォルメしてシンプルにもかかわらず凄く丁寧に描かれているのが犇々と伝わってきます。
しかもYeiが2体別々のパネルながら、対で製作されているのは結構珍しいかも。
正直言ってこのジャンルはまだまだ日本では評価も注目度も低いですが、だからこそこれに関してはしかるべき人にちゃんと額装をお願いして、物としての価値を上げてから愛でたいと思います。