花馬(長野県木曽郡)
岐阜の県境に近い妻籠宿で見つけたもの。
表に美しい絵付けを、裏に左馬を配し絵馬の古い形態を今に残しているのが特徴。
本来は馬と書かれた側に願い事を重ねて書き、玄関などに飾ると良いと言われています。
ちなみに実際にその地方では花馬祭りという物があり、それをイメージして作られたものという事。
そのディフォルメの仕方が日本ぽいですね。とても可愛らしいです。
なお、お土産屋さんのマダム曰く、この置物も現在作り手が減っていて絶滅寸前とのこと。
あくまでも個人的な感想ですが、それはそれで仕方が無い事だと思うし、そうやって無くなってきた伝統も多いと思うし、むしろ廃れるまでが伝統のシナリオという考えもあっていい気もします。
そうやって消えた物があれば、新しく生まれる物もあるんだから。
少なくてもサスティナビリティというものが必ずしも全てにおいて必要な事とは思っていないもので。
むしろサスティナブルから除外された所こそ新たな何かが埋まっているようにしか思えません。