ひさびさすぎて、何をどう伝えていいのか。
えー、しばらくとあるプロジェクトに参加してまして、とある目標に向かい日本全国から参加してきた数百人ほどのメンバーと、目的達成まであれこれ話し合ったり実践したりしてました。
ふだんはいわゆるオンラインサロンで、ミーティングはZOOM会議。たまにとんでもなく地方に集まったりするのだけど。
なので、地方にいるほとんどのメンバーとは実際に会うこともなくZOOMの画面でみる顔しか知らない。
ただそのプロジェクト運営の用意したシステムがよくできていて、オリジナルアプリもあり会員専用クローズドSNSと言った感じ。
イベントの予定からブログも書ければ、つぶやけもするし、メンバーそれぞれがルームを立ち上げ趣味の部屋なんかを勝手に開催している。
たとえば占いやスピリチュアル部屋、けん玉部なんてのもあった。メンバーそれぞれ個性が出ていて、そこに毎晩入り浸るひともいたり。
もちろんZOOMも全体会議のほか、それぞれ勝手に趣味話しやオンライン飲み会を開いている。
正直、おもしろすぎて世間を忘れた。どこぞの誰とも知らないSNS(Instagramとか)をまったく開かなくなり、日々日常がそれだけになった。iPhoneでそれしか見てない。
で、プロジェクトではもちろん庭師としての見聞や知識なども伝えるのだけど、ボク自身のパーソナルなブログ小説を書いたり、軽音部なんてのを作ってバンドやろうぜ!なんて言い出してみたり。
それでそのバンドやろうと言って興味を示したのが、不思議と全員女子だった。しかもボクよりふた周り近くも歳の離れたくらいの。
「じゃあパートどうする?」「あたしベースやります!」「わたしはギター!」などとやりながら、結局ボクはドラムを請け負うことなった。
ドラムって趣味でやるにはハードル高め。実家の父親が持ってたなんてあまり聞かないし、機材を揃えるにも置き場所にも困るし、あまり触れる機会がない。
そこは大人であるボクがやるしかないだろう。言い出しっぺの責任もあり。
これが電子ドラム買って二か月の成果。まあまあじゃないかと勝手に思ってる。
ちなみにコンセプトはあくまでZOOMのバンド。
ZOOM画面でバンドできたら面白いんじゃないかと思っただけ。バンドメンバーが集まってスタジオで練習したりしない「在宅バンド」。
メンバーも福岡、大阪、愛知など簡単には集まれないわけだけど、いまならバンドできるじゃんと。現代っぽくていいじゃん、なんて。
しかし何故にそんな必死に練習するかといえば、その女子たちの熱心さに押されてる部分もある。
はじめはブルーハーツくらいやって雰囲気だけ楽しめばいいと思っていた。
でもギターをやると言った子は、ギブソンのSGやオベーションのエレアコやら、そんないいギター持ってんの?だし、
ベースの子から送られてきたのはコレだし。
「呪術廻戦が好き過ぎて」なんて言うけど、たったひと月程度練習したにしてはすごい!と思うし、いきなりフィンガーピッキングとか、いきなり五弦ベース買うか?とか、想像を軽く超えてきた。
ボーカルの子はそもそも歌でCD出してるし。
ひょっとしてオレがいちばんヤバくね?みたいな。下手すりゃクビかもしれない。笑
それから、とくにベースの子は完全にアニメオタクだったりして、聴いてる音楽もYOASOBIから、ヨルシカ、ずとまよ、ポルカとか。いわゆるボカロサウンド的な趣味。というか、ボクの中一の娘が聴くものと変わらない。
つまり、いまバンドサウンドというのは、彼女らみたいなひとに支えられている。
ボクらおじさんたち世代みたいに、ロックバンドはクラスのやんちゃな男子がやるもの、ではないんだ。もはや。
たとえばコレなんか聴いてちょっと衝撃だった。
歌の出だしから
「これは二十歳じゃない、
作業着剥ぎ取っても、
まだ線香のにおい」
どんな物語のどんな世界観?
ボクらが聴いてきたロックやJ-POPの、なんとなく誰でも共感できるフンワリした抽象的歌詞じゃなく、ほとんど小説のように具体的だ。
単純におもしろいと思った。しかも楽器の演奏力も高くて、曲の構成も複雑だし。
こういうのを練習に聴いてみると、正直むかし聴いたアレでもやってみようかな、とならない。オアシスとかね。
そんな会うこともないだろうと思っていたバンドメンバーの彼女らと先日ついに対面した。
ZOOMの画面越しで知ってはいたけど、実際はとてもべっぴんさん揃いで驚いた。こりゃへたすりゃ売れるんじゃないかな。笑
ドラムとベース。