BLOG - シガアキオ(Gardener / 庭師)

In’ei raisan

そういえば先日お仕事したNHKさんの「8K the陰翳礼讃~谷崎潤一郎が愛した美~『プロローグ編』」うっかり放送し終わっていました。

これは文豪、谷崎潤一郎の描いた書「陰影礼賛」。その昭和初期に描かれ、谷崎潤一郎が実際に過ごしたであろう日本家屋の和庭というものが、どういう空間だったのか?その世界観を具現化、可視化したいというお話をいただいた仕事でした。

アートディレクターさんの強いこだわり、「テレビ的な美術装飾でない、本物の和庭」それを創作できるのは本物の庭師でしか不可能(しかも人間の肉眼と同じ8k映像で嘘はバレてしまう)とのことで創り上げたものです。

まだプロローグなので今後もあるでしょう。再放送も。
製作日数わずか二日。我ながら誰にでもできる仕事ではないと思う。

 

さて、ぼくもしばらくはステイホーム。いいかげん気が狂いそうです。

こないだなど、家の屋上でただ黙々と花火をするという謎のインスタライブ(心の闇深い)を敢行したところ、そこへモデル・タレントの西山茉希ちゃんがジョイン。

当然、人気インスタグラマーでフォロワー40万人以上の彼女の閲覧者がそこへ雪崩れこんでくるわけです。

世間からすれば、ただ黙って花火している謎のおっさん(庭師)。そのインスタライブを数千人が見守るというカオスな空間でした。

そのまったく知らない世間のひとたちから寄せられる「おまえはいったい誰なんだ」的なコメントに、ぼくもぼくで律儀に対応してみたり。最終的に「なんか庭師さんおもしろくって好きだわー」みたいな。

なかなかいい体験でした。笑

あとは一日一曲歌うとか、ますます謎ですが、そんなステイホームな日々。

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昨日は昼間からおじさん四人でワインを空けていた。だだっ広いリビングに四人だから3蜜ではないだろう。手洗い、ツマミも直箸禁止の決死覚悟の飲み会…。 #stayhomeはわかっている。でもたまに外出くらいしたい。気が狂う。久しぶりに飲んだせいか、某女優さんに迷惑電話してしまうほど酔った。 むかし金八先生が言っていた。ひととひとが合わさって人という字になる。ほんとにその通り。誰もひとりでは生きてけない。 #唯一残っていた写真の記憶 #帰り道に食べたラーメン #どこの何ラーメンかも記憶にない😭

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修行時代に、先輩職人から「職人同士は簡単に喧嘩しないよ、ひとを殺せるモノいっぱい身につけてるから」と言われ、なるほどと思いました。 たしかに刃渡り30センチ近い鋸も鋏も、ひとを殺めるには十分すぎるアイテムですね。 とはいえ「なんだテメエ」っていう、何度かそんな場面もあった。そこはもう職人ですから。そんな時は無意識にお互い腰から道具を外した気がする。 それとこれとは全然関係ないんだけど、何故かたくさん持ってるナイフ。ちなみにそういう趣味はまったくない。はたしてこんな危ないモン持ってていいモノかどうかもわからない。 以前、修行時代に某東京国際空港の植栽の責任者を任されていたと話した気がする。ちなみにその頃、まだ経験三年目くらい。三年目で職人を束ねるチームリーダーは異例。もちろん周りはぼくより何年も経験者。いかに才能あったかって自慢話は置いといてですね🤣 空港は空港内で出るゴミの焼却処分工場を独自に持っていて、植栽手入れした剪定ゴミもそこへ持っていって処分する。 その処分場の脇に不燃ゴミとして、このナイフ類がいっぱい捨ててある。そう、機内持ち込みできなくてみんなが没収されたやつ。 いくら高価なモノだろうが大概のひとは諦めて放棄するしかない刃物や危険物。それが毎日のようにゴミとして処分される。 プラスチックのカーゴ箱の中にぎっしり詰まった没収品。工場のおっさんも欲しけりゃ持ってけという。(厳密にはダメなのかもしれないけど)この箱の中がほんとにおもしろくって。 はじめはビクトリノックスあたりを選ぶんだけど、あまりに多すぎてほんとにゴミにしか見えなくなる。(審美眼が養われる) 最終的に探すようになるのは、あの蜂のマークのフランス製ラギオールナイフ。木製の持ち手とか造形がほんとに美しくて。 ほか気になったのは、刃物やライター以外で異常に多いのが、手錠。ガチのやつもオモチャもびっくりするくらいあって、どんだけ世の中拘束プレイ好きなんだって不安になりました🤣 はい。そんな思い出の品です。いいかげん捨てよう。 #断捨離

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