BLOG - シガアキオ(Gardener / 庭師)

BRUTUS

本日発売の雑誌BRUTUS『WORK WEAR 働く服は美しい』で、『プロの仕事服。』に庭師として。

スタイリスト駆け出しの頃からマガジンハウスに出入りしていた身としては、まさか将来、自分が庭師でBRUTUSに登場とは想像しませんでした。

興味があれば読んでみてください。

しかし、ぶっちゃけ僕はこの企画にハマってるのかと。ワークウエアのような…半分そうでもないような。

というのも半纏シャツなどはSasquatchfabrix. のもの。ワークブランドではなく、むしろストリート・ハイブランド。まさかデザイナーも庭師が仕事着にするとは想定しなかったでしょう。

ところが仕事には丁度いいサイズ感だし、シアサッカー素材(しじら織り)や刺し子だとか、半纏や日本古来なデザインはまんま庭師テイスト。だから勝手に仕事に着ちゃってるわけです。

僕がふだん仕事に着ているものは概ねそういう服。ワークマンに売ってる作業服はもちろん着たくないし、アメリカン・ワークブランド、有名アウトドアブランドもいい加減、飽きました。(服に限らずなんでもオーバースペックなモノが嫌いです)

となれば、ハイブランドをワークに寄せてしまう。惜しげもなく仕事に着てしまう。昨今は和テイストなディテールのデザイナーモノも多く、庭師的なニュアンスにハマれば(あくまで仕事に耐え得れば)、僕はシュプリームやギャルソン、ルイヴィトンでもいいです。モチベーションも上がりますしね。

ただ、デザイナーはどう思ってるんだろ? 嫌なのか、嬉しいのか気になります。

思えばスタイリスト時代からそういう性分。

ハイブランドの要望にありがちな「ルックブックのスタイル通りでお願いします」みたいな。冗談じゃねえよって感じで。え!そんな使い方しちゃったの?とよく怒られました。プレスや編集者の言いなりスタイリングやモノ集めなんてクソ面白くもないでしょう?笑

 

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ブログに書いたけど、高校時代から十代の青春を過ごした一番のライバルであり大親友の命が、おそらくもう長くはない。 彼の頭の中にある腫瘍は、徐々に彼の身体の自由を奪い、言語を奪い、記憶すら奪ってしまった。 ベッドの傍らにいる奥さんと、彼との思い出を話した。 寝坊ばっかで単位がやばく、俺が毎朝叩き起こしに行ったこと。サーフィンとナンパに明け暮れたこと。いちばんのモテ男だったこと。 あの時の、アホな山ちゃんと、ノリと、また飲みに行くぞ!と言うと彼はすこし笑った。 前回お見舞いした時、一緒に写真を撮った。彼は「これが最後かもな」と言った。 今日も彼と写真を撮った。「また撮れたじゃん、あと10回撮るからな」そう言うと彼の目が涙で滲んだ。 こんなことはないと奥さんも驚いてた。 またあの仲間たちみんなで飲む、と言う奇跡を信じたい。いや、信じる。

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