先日の続きの話を。
その後、コバヤシ君と高校で再会した。(彼は地域外の強豪サッカー中学に越境入学した)その頃の彼はサッカーよりバンドに夢中なっていた。
だけど音楽の嗜好はまったく違うし一緒にバンドをやることはなかった。
当時はGBHみたいなゴリゴリのハードコア・パンクにハマっていて(ディストーションで歪ませまくったギターとデスボイスでガナるだけ)、テレビのブラウン管の中のひとたちは全部斜めにみていた(ボウイもブルーハーツも)。
それでも高校文化祭の花形はバンド演奏。ふだんはそれぞれのバンドでも、同じ学校の誰かと即席バンドを組まなければ出れないし、あまりに理解不能でも教師たち判断の予選が通らない。
その打開策(ギリギリ理解できる)として演奏したのがコブラやラフィンノーズだったなあと。
何故、いまさらそんな恥ずかしい思い出に浸っているのか。
そこに登場する、親友のひとりが生死を彷徨っている。2年前に見舞いに訪れ話したときから、よくならない。意識ももうない。
あのとき「これで最後かもな」と言う彼を思い出しています。
あのとき、くだらないと演奏した曲でも、いま聴いてみるととんでもなく歌詞が響いたりする。
あれだ、俺たちだって
バカじゃないぞ、俺たちだって
そんな歌詞に泣けてしまう。不思議です。
すごくハマります。やっぱり天才なんじゃないかと。