先日「houyhnhnm編集部の河原ですが、ブログのお…」と電話が。
ぼくらの時代に渋谷のボスとして君臨していたジョンズの拓さん。その息子がいまや社会人としてフイナム編集部員。時代の流れってやつを感じる今日この頃です。
昨日もインスタに渋谷のパリピ風若者からフォローされました。なんのハッシュタグにヒットしたのか思うと、ぼくの甥と姪。
親戚の葬式で集まった頃、彼らはまだ小中学生。いったい誰?くらいすっかりチャラ男とギャルに変貌していておじさん驚きです。
その頃おじさんはこんなだし、葬儀にローライダーのアメ車だし、少なからず妙な影響を与えてしまったのかな…と若干の責任を感じます。(その結果チャラ男とギャルなのかしら…まいっか)
さて、昨日はスタイリストの岡部くんに依頼されてちょっとした撮影にお付き合いしました。
その世間話のなか「木製の園芸三脚を使う庭師を見たけどアレってどうなの?」と。
わからないひともいると思いますが、いわゆる庭師が使う園芸三脚というのは通常アルミ製のこんなもの↓
ただこれは進化した道具で、昔はこんな木製だったわけです。↓
アルミに進化しても基本的な構造が変わらないところが面白いですか? それはこのカタチがいちばん理にかなっているからでしょう。庭はまっ平じゃないですから四脚じゃコケますし、やっぱり三脚。
で、アルミの園芸三脚は買うもので、むかしの木製三脚は自分らで作るもの。
ただ修行時代に作りかたは教わりましたが、実際使うことはなかった。何故なら非常に重い。こんなモノを毎回持ち上げたくないほどクソ重たい。写真は恐らく6尺。いちばん小さなサイズです。最大は12尺以上。となれば大人ひとりでは持ち上げられません。
あとは木製というどこか不安感もある。園芸三脚というのは上に登るほど不安定で、12尺(3.6メートル)の天辺に足を掛けながらフリーハンドで仕事するのは実はバランス感覚と体幹が必要。慣れないとかなり危険です。それが木製。壊れるかもというさらなる恐怖と戦うのは、正直ごめんです。
以上のような理由でいま木製園芸三脚を使う庭師などほぼいませんが、稀に見かけることも。『アイデンティティやプライド』とも言えるし、『屁の突っ張り』でも仕方ない。ぼくなんかは「お、かっけえ」「イカス!」と思いますけどね。
似たような例として、最近のアウトドアやキャンプでもキャンバス地のティピーテントと、最新のナイロンテントとかね。アジなのか機能性なのか、みたいな。
どっちの気持ちもわかる気がします。
ちなみに、ぼくはクルマだと例えば最新のポルシェとかまったく興味がなく、だったらナローや古いオンボロワーゲンバスみたいなものが好み。
なのにバイクはヤマハやドゥカティなど最先端のレーサーが好き。古いハーレーとかまったく。
これなんなんでしょう。昔からです。