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BLOG - 渋井勇一(RASSLIN'&CO.代表 / Mountain Martial Artsディレクター)

山岳レースファンの喜び(TJAR2022)

少し前のこと、SAYAMA worksさんからメッセージをいただいた。

「バックパックを提供するTJAR出場者から、ショルダーハーネスをトレイルラン仕様にしたいとリクエストがあって、MMA DUSTYのパターンを使わせていただけませんか」

SAYAMA worksさんは知る人ぞ知るインディペンデントバックパックブランド。TJAR出場選手にレース用バックパックを提供していると共に、TJAR2022の公式スポンサーもされている。

TJAR(Trans Japan Alps Race)は某グレートレースでも何度も放送されているのでご存じの方も多いだろう。日本海から太平洋まで、北アルプス〜中央アルプス〜南アルプスを含む全長415kを8日以内に走破する日本最難関の山岳レースで、高いハードルの資格と選考会をクリアした超人たちが挑戦する。ぼくも山岳レースファンとして、毎回SNSでレース状況を追ったり、ドキュメントを楽しみにしている。

SAYAMA worksさんからの思わぬお申し出に「うわ!」っと思ったが、もちろん返事は「YES」。SAYAMA worksさんのFASTは自分でも愛用しているし、なにより自分の作ったプロダクトがお役に立つのであれば、こんなにうれしいことはない。DUSTYはグローバルメーカーとは異なるインディペンデントならではのアイデアを込めたトレイルランニングバックパックで、SAYAMA worksさんとの化学反応は未知数でドキドキ。

そこからはSAYAMA worksさんのハードワークが始まる(要するにぼくは何もしていない)。

実は生産工場が同じなので、DUSTYの型紙を手配してもらって、SAYAMA worksさんがTJAR用のバックパック本体に改良を重ねてショルダーハーネスを合体。仮サンプル→サンプルでのテストから、本番用を製作。都度、細かいご報告をいただいていたのだが、本戦を前にした短期間に、かなり大変な作業だったと思う。

「TJAR出場選手に無事に本戦用のバックパックも渡りました。」

SAYAMA worksさんからのメッセージに、形になった安心感と選手のお役に立てるかという不安半々な気持ち。とはいえ、SAYAMA worksさんが全力を尽くしたのは間違いないし、あとは本番での完走を祈るばかり。

TJAR2022は、8月7日0時にスタート。

そして、、、

SAYAMA works×MMAのTJAR本番用バックパックを使用していただいた#14 木村直正選手は、5日間14時間7分で無事フィニッシュ。なんと2位という素晴らしい好成績だった。

ぼくは何もしていない。いつものように、山岳レースファンとしてSNSで情報を追いかけていただけだ。でも、SAYAMA worksさんのおかげですこーしでもTJARに関われた気分で、なんだか喜びもひとしお。お声がけいただいて感謝です。

そして、厳しい山岳競技での経験は今後のモノ作りにプラスになるに違いない。

木村直正選手、おつかれさまでした&おめでとうございます。そして、TJAR2022はまだ続いています。まだ戦っている選手たちが無事にフィニッシュできるよう、応援しましょう。

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