前回、素材について書いたので、その続き。POLARTEC®︎の話。
アウトドアやスポーツの服を作ろうと思うと、いつかはPOLARTEC®︎にたどり着くのではないだろうか。アウトドアにおける長い歴史と実績。トレイルランニングをやっている方なら、自分の使っているウェアが「あ、これPOLARTEC®︎じゃん」ということも少なくないはず。
アウトドアシーンでは常にリスクを孕んでいる。ルールと安全性がそれなりに確保されているトレイルランニングの大会であっても、山の中で低体温になったら助けてくれるのは自分自身。体が動かなくなった時に、「あー、POLARTEC®︎のミドルレイヤーを持ってて助かった」となる人もいることだろう(実はぼく自身がそう)。
POLARTEC®︎が素晴らしいのは、それだけにとどまらない。本国サイトを見ていると、POLARTEC®︎を使っているブランドが掲載されているのだが、アウトドアブランドに加えて
MONCLER(もともとはアウトドアブランドだけど今はどちらかというとラグジュアリー系)
PRADA
SOPH.
Supreme
TODD SNYDER
UNDERCOVER
など、ファション系の大御所ブランドも名を連ねる。あれ、MMAのロゴがないな、、、(まだまだ半人前)
過酷なアウトドアシーンで快適さを提供してくれるPOLARTEC®︎が、日常で着て快適でないはずがない。最近になってようやく「ボーダーレスファッション」なんて言われ始めたが、POLARTEC®︎は大昔から実現しているのだ。
実際にPOLARTEC®のプロダクトを使ってみれば、多くの方が素晴らしいと感じるはず。でも、すべてのブランドやメーカーがPOLARTEC®を使えるわけではない。きちんとアウトドアアクティビティと向き合い、ユーザーの安全性と快適性を考え、そして新しい価値観を提案する。POLARTEC®に認められたブランドだけが、POLARTEC®の高機能ファブリックを使ってプロダクトを作ることができる。
なのだが、、、、POLARTEC®︎というのは上等な素材、大間のマグロや松阪牛みたいなもので、気軽に調理するわけにはいかない。だから、ブランドはPOLARTEC®の革新性に取り残されないように、努力し続けなければならない。POLARTEC®︎とブランドが共に成長し、よりよいプロダクトを生み出すことが、ユーザーからの信頼につながる。つまり、ユーザーファーストなのだ。
POLARTEC®の代表的なフリースは、ヴィンテージ古着界隈で人気の後付けパーカ(今時な呼び方だとフーディー?)をアレンジ。60年代のスウェットが持つゆったり感は今の気分にピッタリのリラックスシルエット。本来の後付けはクルーネックベースだが、気やすさを重視して前開きにした。ポケットとエルボーパッチはストレッチコーデュロイにして、機能ウェアなのにあえてオーセンティックな趣に。
こちらはトレイルランニングの定番Power Grid。トレイルランニングブランド「Ranor」さんとのコラボレーションで、脇にRanorさんのヴィンテージ柄をプリントした生地で切り返している。Power Gridの絶妙な色合いとヴィンテージバンダナ柄がマッチしていて、とてもよい雰囲気。
もしかしたら料理人の方は、よい調理素材が手に入ったら喜びを感じるのかもしれない。ぼくは最高の調理素材を使えることに喜びを感じつつ、今日もどんな風に調理しようかなとあたまを悩ませる。それもまた喜び。
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