“MOUNTAIN MARTIAL ARTS 2021 SPRING AND EARLY SUMMER”のシーズンカタログ「MMAzine.15」を制作しました。
年々、カタログ(シーズンビジュアル)もWEBに移行して紙のカタログは少なくなっていると馴染みの印刷屋さんが嘆いていた。予算の関係もあるだろうし、時代の流れもあるかもしれない。でもぼくは紙が好き。同じ写真が掲載されたとしても、メディアとしての役割が違うのだ。
今回はロケ場所を探すのに苦労したが、撮影当日は天気にも恵まれて、結果的には素晴らしいビジュアルができた。
なにより、フォトグラファーは元自転車アスリートの小野口さん、モデルは表参道のランニングジム「RS LAB」アスリートのミツカくんと某ランニング雑誌の表紙モデルだったズッキーさん、スタイリングは100マイラーのまみさんと、「ランニング」という共有言語を持つスタッフが揃っているというのは大きい。
みんなランニングの楽しさと大切さを知っているから、それがビジュアルから伝わってくる。
今回でその名の通り15冊目のカタログになる。
2013年春夏からオリジナルウェアを作り始め、一年後の2014年春夏に最初のカタログをリリース。ブランドを始めた当初はぼくが何をやりたいのかいまひとつ伝えきれず、「あたまの中にあるイメージをビジュアルにして提案しよう」とカタログを作ることにした。
もともとグラフィックデザイナーなのでディレクションとデザインは自分でできる。撮影は知り合いのフォトグラファーさんにお願いして、モデルはラン友。都内と鎌倉で撮影した。自分で言うのもなんだけど、ブランドのやりたいことが伝わるよいカタログが出来た。
サイズは「電車に乗っている時など、ちょっとした時間に手にとって見てもらいたい」と少し小ぶりなA5サイズ版。2017年秋冬からは210mmの正方形(A4変形版)に変更して今に至る。インスタグラムでの露出に力を入れ始めた時期なので、正方形のビジュアルで合わせることにしたのだ。
デザインすることは好きだけど、カタログはロケ場所やスタッフ決め、天気を心配したりと毎回苦労は多い。でもその苦労以上のものを得ることができる。ロケ撮影は仕事なのにどこか遠足のようで、どの撮影も思い出として残っている。
WEBはフットワーク軽いし情報量も多く掲載することができる。でも、シーズンを凝縮して編集した一冊のカタログは、WEBよりも強いメッセージを発信できると思っている。また、WEBで過去シーズンを振り返ることはほとんどないと思うけど、カタログなら振り返りやすい。
なにより「捨てられないように全力で最高のカタログを作る」という気持ちが、完成度を高めると思っている。
現在、MMA取扱ショップさんで配布中です。弊社WEBストアでご購入いただいた際には商品に同梱させていただいています。
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