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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

疫病の世紀

ついに次のフェーズに入ったかと思ったニュースであった。志村けんさんの死去のことである。

日本も含め世界中で猛威を振るっているコロナだが、どこか他人事という気持ちがあった。死亡者数も感染者数も統計上の数字でしかなく、自分は大丈夫みたいな正常性バイアスのような楽観があったと思う。しかし日本人にとって志村けんはなんとなく遠い親戚のおじさんみたいな立ち位置。いきなりリアルに立ち上がってくる。

週末はいろんな人から4月になると東京がロックダウンするというメールが回ってきた。テレビプロデューサーからの話とか、民主党のとある議員経由の話とか。3月は年度末だから株価や企業決算に影響あるので財務省が抵抗しているとか、わりと説得力ある情報である。なもんで4月1日、あるいは2日に発表されるとか云々。フェイクニュースが真のニュースか裏取りできない。しかしこの様子だとロックダウンは不可避かもしれない。毎日感染者数が膨れ上がっているし、志村さんのニュースは、政治家にも企業経営者にも影響するだろう。

20世紀は戦争の世紀であった。二度も世界大戦があり、アメリカは絶え間なくどこかと必ず戦争している。まるで公共事業である。

人類は飢え、疫病、戦争と戦ってきた。今世紀はほぼそれをクリアしたとベストセラー「ファクトフルネス」に書いてある。しかし疫病との戦いはまだ続く。

この21世紀は疫病の世紀ということになるのではないだろうか。

 

 

 

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