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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

古きをたずね

知人に頼まれ5年ごとに復刻しているニューバランスの1300が手に入るかどうか、本社に聞いてみたところ、抽選分で振り分け終了らしい。出遅れた感は否めないが、それにしても足の速いアイテムである。

いま会社のデスクの後ろに5年前に復刻したモデルを置いている。結構年季が入ってきているけどまだまだキレイで現役。大事に履けばあと数年持つ。なので今回のモデルは個人的には不要と思っていたが、そんなに人気あるならやっぱり欲しいと思ってしまうもんだから人の欲って面白い。だからといって買えるわけではないんだが。

スタッフにきいたところ、ベンダーに回ったものを手に入れるしかないというけど、簡単には買えなさそう。

このモデル、20代の頃からずっと履いてきた。複数同時に所有し、ダメになったりミッドソールが加水分解したら新しいのを下ろすというサイクル。口の悪い友人たちからは、ワンパターンとかトゥの丸さがダサいと言われながらもずっと一緒であった。

ある人に言わせればこのシューズのヒットにぼくが貢献しているというが、すこしはそういうお手伝いをしたこともある。このシューズに限らず、他にもそんなアイテムやブランドはいくつかある。時代が良かったんですね。

5年ごとに復刻って、いまだ人気あるのはなぜなんだろう。ジョーダンをはじめとしたナイキのシューズなんかとはちょっと人気の性格が違うような気がする。いったいこの人気はいつまで?

ファッションって家電製品やコンピュータと違って、最新のものがいいと言えないのが面白い。

だからファッションとイノベーションって両立しないんだろうな。ゾゾスーツとか。

 

 

 

 

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