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BLOG - OWL(Creative&Wisdom)

スポーツクラブとデザイン。

OWLの小牟田です。

小学生の息子がサッカーをやっているのですが、現在二つのチームに所属しています。一つは学校に根ざしたチーム。もう一つはいわゆるクラブチームの下部組織です。

学校のチームの方は、コーチはボランティアで、どちらかといえばエンジョイフットボールな感じ。

一方でクラブチームの方は、よりテクニカルな練習内容で勝利にも貪欲にこだわるといった運営方針です。そのどちらにもいいところがあると思うので、二つのチームに所属させているのですが、そこでどうしても気になるのが各チームのユニフォームです。


これは前述した、息子が所属しているクラブチーム「鎌倉インターナショナルFC(通称:鎌倉インテル)*」のユニフォームです。これを見るたびに、ものすごく行き届いているなと思うのです。
*神奈川県社会人1部リーグに所属するアマチュアクラブ

ユニフォームだけではなく、鎌倉の飲食店などに貼られているポスターなどにもしっかりとアートディレクションが施されています。これは誰の仕業なのか。調べたらすぐに出ました。

記事内で取材を受けている河内一馬さんは、25歳のときに指導者を目指してアルゼンチンに渡り、南米サッカー連盟が定める国際Aライセンスを取得。帰国後の2021年に監督に就任し、現在はチーフ・ブランディング・オフィサー兼テクニカル・ディレクターとしてクラブチームの運営に取り組んでいるという異色派。

──河内さんは鎌倉インテルの監督とブランディング責任者を兼任されています。ブランディングとは具体的にどのような取り組みを行っているのでしょうか?

グッズや広告、SNSの投稿などクラブのブランディングに関わる制作物のディレクションをしています。現在、ある程度は分業体制が整っているのですが、就任当初はSNS投稿の一つひとつに目を通していましたね。

鎌倉インテルには現在3名のデザイナーが所属しているのですが、おそらくどこよりもデザインに力を入れているクラブだと自負しています。映像制作などプロジェクトごとに外注することも稀にはありますが、デザインや制作といったクリエイティブは基本的にすべて内製しています。

素晴らしいと思いませんか。いろいろな意見があるのは承知しています。

・デザインだけ先走って、チームが弱いんじゃ話にならない。むしろ格好悪い。
・強いチームのユニフォームは、必然的にかっこよく見えるものだ。

わかります。

わかりますが、それでもなおユニフォームやグッズのデザインは美しくあってほしいと思います。

ネガティブな例を出すのもあれですが、自分がJリーグで応援しているチームはこの点が非常に弱いと感じます。翻って去年から熱烈に応援している、サッカープレミアリーグのアーセナルFCは当たり前のように、美しく雄々しいユニフォームやグッズを展開しています。

今季のユニフォームとか最高です。

知人が数年前から横浜DeNAベイスターズのクリエイティブに携わっています。こうした記事や、オンラインストアの企画もののグッズを見るに、この手のことに力を入れていることがわかります。

他方、Jリーグではコンサドーレ札幌のクリエイティブディレクターを、ホワイトマウンテニアリングの相澤陽介さんが務めています。このような動きは、もはや珍しいことではありません。

OWLではファッションを軸足に置きつつ、さまざまなクリエイティブを手がけていきたいと思っているのですが、こうしたスポーツクラブのなにがしかに関われたらいいなと本気で切望しています。

よくこれからOWLは何をしていくんですか、何がしたいんですか?と聞かれるのですが、こういうお手伝いが(も)したいです、とここでしっかりと宣言させていただきます。

ちなみに、初めてユニフォームがかっこいいなと思ったチームは、現在は鎌田大地選手が所属する、イタリアセリエAのSSラツィオです。とくに93年〜95年が好きでした

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