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BLOG - 岡田哲哉(グローブスペックス 代表)

The Spectacle “Special Special”

前回のブログで少し触れましたが、「グローブスペックス新渋谷店」の「OAK ROOM」の誕生を記念してスペシャルなアイテムを用意しました。

1910〜70年代のリアル アメリカン・アンティークとビンテージのアイウェアコレクションである「The Spectacle」は「グローブスペックス」のスタート時からずっと紹介してきた貴重なコレクションです。「The Spectacle」には幾つかのカテゴリーがあります。

(1)レギュラーコレクション:1930年代から70年代に製造されたリアルアンティーク・ビンテージの金厚張りのメタルコレクション。イエローゴールドとホワイトゴールドがあり、半掛のスカルテンプルと螺旋状のケーブルテンプル、縁なしや彫金された縁ありのフレームなどが選べる。後期の中にはダブルブリッジのフレームなどもある。

(2)スペシャルティーコレクション:1910年代から50年代に製造されたリアルアンティーク・ビンテージの金厚張りのメタルコレクションで、レギュラーコレクションに比べより凝った彫金細工が施されたモデルや、逆に当時としては珍しく全く彫金がないモデルなど、より希少性が高いモデル群。最近はプラスチックのコレクションの中でも希少性が高くなってこのカテゴリーに入るビンテージの「TART OPTICAL」なども含まれる。

(3)ミュージアムピーシーズ:その名の通り博物館級のレアな1910年代から50年代に製造されたリアルアンティーク・ビンテージの金厚張りのメタルコレクションで、スペシャルティと比較しても更に凝った彫金や珍しい意匠のモデル群。通常はコレクターが来日時に直接持参するトランクショー開催時にしか紹介しないモデル群なのだが、「グローブスペックス」では特別に少量を常時紹介している。

(4)ザイルコレクション:1950年代から普及し始めたプラスチックフレームのコレクション。全体がプラスチックのタイプと、50年代に流行って普及した金張りメタルのフレーム上部にアセテートブロウバーを装飾として取り付けたサーモントタイプなどもこのコレクションに含まれる。マルコムXのブロウタイプや、F.ケネディ大統領が愛用していた「アメリカンオプティカル」社のモデル「Saratoga」など、数々のアイコニックなモデルも含まれている。

 

「The Spectacle」のコレクションは本拠地の米国では「Retro Specs」というブランド名で知られており、ロサンゼルス、サンフランシスコ、ラスベガスに直営店がありますが、その直営店以外では「グローブスペックス」が全世界の取扱店中でも最大本数のリアルアンティークとビンテージアイウェアを常備しています。ちなみにアイウェアの場合、1950年以前に作られたものはアンティークと呼び、1950年以降から80年代くらいまでに作られたものをビンテージと言っています。

新しくオープンした「OAK ROOM」の誕生を記念して、今まで私も見たことない、超レアなアンティークを用意しました。上記のすべてのカテゴリーの更に上位にくる最も稀少性の高いアンティークアイウェアです。

 

1920年代に当時のデザイン潮流であったモダンアール・デコ・スタイルの影響を強く受けた美しいブリッジデザインのモデル。

 

オクタゴンスタイルで、彫金細工が入った一山式ブリッジの金張りアンティーク。1920年代に鼻当てのパッドが普及する直前くらいの時代のアイウェア。

 

このモデルも1920年代のモダンアール・デコの影響を強く受けたブリッジデザインが美しい。鼻当てが発明されたばかりの頃のデザインですが、このモデルには金無垢のパッドがあしらわれています。

 

宝飾の世界からメガネデザインに参入してきた「BISHOP OPTICAL」が1920年代初頭に作製したデザイン。当時最も美しい彫金細工が施されたアイウェアとして名高かった。

 

「T & P OPTICAL」もジュエリーの世界からアイウェアに参入。宝飾の職人が施した彫金細工はまさしくジュエリーそのものの美しさを纏っています。

 

このモデルも「BISHOP OPTICAL」の逸品ですが、当時は珍しいシンプルだが華やかで軽快な彫金細工が印象的なデザイン。1920年代半ばのバウハウス/アール・ヌーヴォー・スタイルと呼ばれたデザイン潮流の一本です。

 

1940年代にフランスで作られた、非常に珍しい一山式ブリッジのアセテートプラスチックフレーム。戦後モダンなパッド付きスタイルに置き換わっていくので、終戦前の一山式アセテートは非常に貴重です。

 

テンプルが真横に付くサイド・マウントの形式でキーホールブリッジ、しかも1940年代のフランス製アセテートのフレームは非常にレアな存在。

 

プラスチックフレームの中では最も稀少な1920年代の「B&L」社製アセテートプラスチックのモデル。この時代に高品質なアセテート素材はごく僅かなメーカーしか製造しておらず、他社のセルロイドは品質の安全基準を満たすのが困難でした。全体の中でも最も珍しいアンティークのメガネ。

 

これらの他にもまだまだ超絶レアもののアンティークアイウェアが「OAK ROOM」の誕生を祝って到着しています。率直に言ってこれらのアンティークアイウェアは高価です! でもそれだけの価値があるアンティークばかりです。1910〜70年代のリアル アメリカン・アンティークとビンテージのアイウェアコレクションということだけでもすごい「The Spectacle」ですが、当時でも非常に希少だったものばかりを集めた今回の「Special Special」、ぜひ「グローブスペックス新渋谷店」の「OAK ROOM」まで見に来てください!

 

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