昨年暮れに石川の名店「Phaeton」でイベントを行いました。その時の様子は12月28日のブログで紹介した通りです。
その時、お店にあった「Bergfabel」のセットアップに一目惚れして買ったのですが、それがこちらです。もともと好きなブランドでヨーロッパのチロル地方の農民や木こりたちの服をモチーフにして、素材や製法もハンドメイドでその地域特有の風合いや素朴な質感を大切にしています。派手さは全く無いですが、凹凸のある生地のビンテージ的な表情やあえて少し引っ掛けたような作り込みも絶妙に良い味を出しています。このセットアップは「Phaeton」特注のデザインなので他の人と被ることもありません。
ウエストサイズがかなり大きかったので「ギュッとベルトで絞って穿くのも良いかな」と思っていました。すると「Phaeton」のオーナーの坂矢さんから「岡田さん、仕上げはベルトします?」と聞かれたので、「はい、そのつもりでした」と応えると、「サスペンダー試してみませんか?」と提案されました。
以前、軍モノのサイズが大きなパンツをサスペンダーで穿いてみたりしましたが、肩がこったりサスペンダーが食い込んできたりして、あまり良い印象を持てなかったので遠ざかっていました。
坂矢さんから「このサスペンダーは肩こりしませんよ」と言われて試してみました。確かに前に付けたサスペンダーに比べると負担がなかったので試してみることにしました。
サスペンダーでこのセットアップを着てみましたが、確かに肩凝りなど感じず、快適に付けていられます。
そして着こなしの面でもジャケットの前を開けた際にサスペンダーがチラッと見える感じが何とも良い感じです。またパンツが大きいからサスペンダーを付けるので、スウェットをパンツにインするという面白い着方も楽しめます。下の写真がその様子です。
すっかりサスペンダーが気に入り、なぜ坂矢さんがいつもサスペンダーを愛用されているのか良く分かりました!
店の近所にある「Steven Alan Tokyo」で気に入って買おうと思っていたセットアップがあるのですが、そのパンツをあえてXLサイズにしてサスペンダー仕様にすることにしました。 XLサイズと言っても、もともとスッキリ目のパンツだったので、そこまでブカブカにはなりません。
サスペンダー仕様にするためにボタン付けが必要になるので、いつもお世話になっていてとても信頼しているスタッフの石田さんに相談しました。
ダック地の男っぽい生地なので、サスペンダーはとても相性が良さそうです。ボタンがついた仕上がりが楽しみです!
サスペンダーをすっかり気に入ったので黒以外に色違いでタン(ブラウン)があるか尋ねてみたところ、ちょうど新作が仕上がってきたとのことで送ってくれました。12月に「Phaeton」で購入した黒いタイプもかなりこだわりが詰まった作りです。
金具はシルバーでアーティストのDaisuke Motoikeさんがハンドメイドでひとつずつ制作した一点ものです。レザーは、Naoko Watanabeさんによるすべてハンドメイド。
坂矢さんもサスペンダーをしていると肩凝りに悩まされていたそうですが、それはサスペンダーの伸縮するゴムバンドが立っている時はもちろん、座っているときもテンションがかかって肩に負担が掛かることに気づいたそうです。それでレザーでバンドを作り、後ろの一部にゴムを使用し、座った時には肩にテンションがかからないようにすることでその悩みを解消したそうです。
新作は更に基本的な快適性は維持しながら更に凝った仕様にバージョンアップされていました! レザーとシルバーの金具により存在感が増した作りになっており、レザー編み込みのディテールが非常に魅力的なニュアンスを作っています。
背中のジョイント部分には「Phaeton」のマークである “ふ” が誇らしげに入っています (笑)。黒もありますね。
メガネもそうですが、こうしたアクセサリーの魅力に気が付くとファッションの幅が広がって楽しいですね! 坂矢さん、名店「Phaeton」オーナーならではの気付き、ありがとうございます!