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BLOG - 金子恵治(L'ECHOPPE コンセプター)

レディースのバッグをメンズへ

 

実はレディースのバッグのサイズ感に憧れる男の人って多いのではないでしょうか?

って「レディースの靴をメンズへ」の時と同じような話ですが、やはり女性向けに作られるバランスって魅力だよなと感じるのです。

ただレディースのバッグで良さそうなものはメゾン系のブランドのものばかり。そうするとなかなかいきなりメンズを作りたいですなんて言えないし、言えたとしても話なんて通るわけない。

欲しいと思えるレディースのバッグをメンズへというのはなかなか難しいなと思っていたのですが、毎シーズン見に行っているGLENROYALというブランドで、それが現実となったのです。 

ここが元々レディースのバッグに力を入れていたわけでもなく、そもそも紳士向けのレザー製品を排出しているメーカーだったので完全にノーマークだったのですが、紳士向けとも思われるダレスバッグ?ドクターバッグ?をモチーフにしたようなレディースのバッグを見つけてしまい、そのバランスは確かに女性向けにアレンジされていて、各パーツも女性に使いやすいようにアジャストされていたのだけれど、メンズの要素が強いバッグだったので、これならレディースのサイズ感を活かしたままメンズのバッグが作れるイメージが湧きました。しかも質実剛健な作りでクオリティも文句なし。

↑ベースとなったレディースのバッグ

そのイメージが消えない内に仕様変更の要点をすぐに伝えてサンプル依頼を掛けました。頭の中にイメージしたものがそのまま上がればメンズバッグとして提案できると確信し。。

 

それから数ヶ月後にファーストサンプルが上がりました。

変化が分かりにくいと思うのですが、男のバッグらしく感じる部分のボリュームを上げていくようなディテール変更。主にハンドル部分に手を加えています。斜め掛けする女性の雰囲気も好きなので、男らしくはないけれどショルダーストラップも加えました。これが驚くほどイメージ通りで一発でゴーサインを出しました。

実際に使用してみると、書類を入れるような事さえなければ、メチャクチャ使いやすいサイズで、オフの日に大きいバッグを使いたくない自分には最適なバッグが完成しました。

 

紳士的な匂いとフェミニンな要素が同居する仕上がりに。これはなかなか新感覚ではないでしょうか?

 

発売はETS.MATERIAUX新宿店

2020年4月30日(土)発売

132,000円(税込)

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