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BLOG - 井野将之(doublet デザイナー)

中石という男

今は香川県にいます。

 

自分はdoubletというブランドをやっているのですが、その2020年秋冬の仕込みに出張中。

 

何か新しい今までやったことのない新作の刺繍を開発しようとの試みです。

 

新しいやり方の刺繍、10個出来るまで帰れません。

 

まさに、帰れま10

 

的な、気持ちで挑んでいます。

 

うちのブランドが一歩、上の階段に登れただろうと自己満足的にですが思う時はいつもここの香川の刺繍工場のおかげがある。

 

もちろんパッケージ加工をしてくれた小柴さんや圧縮加工をしてくれた福場さんのおかげももちろんですが。

 

でも今回は香川県にいるのでここの刺繍工場をフォーカスさせてください。

 

6年前くらいかな。初めてこの刺繍工場に来て色々話しながら作れたフリンジ刺繍。途中から解けたようになってる刺繍をあみ出せて、その次は2年後くらいにこれでもかって重ねたカオス刺繍。

 

無理難題しか言わず、普通なら断られて当たり前なことを、よっしゃ、やってみるか。って言ってくれる工場。

 

到着するやサプライズがありますと見せてくれたこのタペストリー。

 

 

逆サプライズ。すでに泣きそう。

 

そういう人たちに助けられてdoubletは今も存在出来ています。

 

そして、ここの刺繍工場の担当者が最高なんです。

 

面白い、負けず嫌い、力になりたい、って一緒に戦う仲間としたらこれ以上ないって気持ちをいつも持っていてくれてて。

 

巡り会いの中で生きてますが、この人と巡り会えたことは自分にとってもdoubletにとっても財産だと思っています。

 

今日も朝8時から永遠と、あーでもない、こーでもないって相談にマンツーマンに付き合ってくれてありがとうございました。

 

話が脱線しますが、サウナにハマりすぎて、香川県出張でもサウナに入りたいって思って泊まるところを検索していたら、その担当者の家の近所に、お遍路さんたちが泊まれる銭湯を見つけてすぐに予約。

 

もちろんサウナ、水風呂完備。

 

しかし到着してわかったことは銭湯は夜10時で閉まって、夕方16時にスタート。

 

張り切って昨日の夜入りしたのですが、空港に着いたのが夜9時前。

 

急いで向かって銭湯に9時半着。

 

これでは3セットどころか2セットもままならない。

 

急いで身体を洗ってサウナに入ったものの、2セット目のサウナ中に「もう終わりだよ」と清掃員の一言。

 

いやいや、お願い。そのためにここを予約したのに。

 

交渉し、水風呂とサウナだけ清掃を待ってくれることに。

 

香川県の人、とても優しい。

 

「かーまんよ」とのこと。

 

颯爽と水風呂。

 

休憩して3セット目。

 

しかしサウナがぬるい。

 

ん?と思っていたら、夜10時にサウナも風呂も動力が切れるとのこと。

 

マジか。

 

上の方に立って手を挙げて熱気を少しでも浴びようと試行錯誤。

 

知り合いには絶対に見られたくない体勢。

 

でも出て行けと言われなくてよかった。

 

結果、こういうのも悪くないか、と満足。

 

話が脱線しましたが、まだ出来上がった刺繍はまだ4つ。

 

明日6つ新しい刺繍が出来ないと帰れま10。

 

ムラ神様とかのちゃんに激怒りされてしまう。

 

刺繍しに行ったのになんでサウナ行ってるのって。

 

助けて、中石さん。

 

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