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信越五岳トレイルランニングレース2025(110km)を振り返る!

部長の榎本です。
9月13〜15日に開催された「信越五岳トレイルランニングレース」に参加してきました。
メンバーは私榎本と、フイナム山本、ビームス牧野さん。

左から、榎本一生(ライター)、山本博史(フイナム)、牧野英明(ビームス)

プロトレイルランナー石川弘樹さんがプロデュースを手掛け、国内屈指の人気レースとして知られるこの大会。
舞台は新潟県と長野県にまたがる信越高原地域。
種目は110キロと100マイル。
ぼくらが挑んだのは110キロの部で、制限時間は22時間。

いやはや、くたびれました。とにかく大変だった。
でも同時に、「やっぱりこの大会は特別だな」と再認識。

何が大変だったのか? そして、特別な大会たる所以とは?
その答えは、3人のトークでどうぞ。

 

レース当日はまさかの大雨。

榎本:まずは結果から。おれは60キロ地点の笹ヶ峰で関門アウト。無念のDNF。

山本:ぼくは21時間47分でフィニッシュ。制限時間の13分前、ギリギリでした。

牧野:自分はその4分後、21時間51分。制限時間の9分前。もう滑り込みもいいところ。

榎本:ふたりともお見事。あの状況で完走はほんとすごいな。

フィニッシュ直後の牧野さんと山本

山本:ぼくと牧野さんは去年も出たんですが、大雨で90キロ地点で中止に。悔しさを持ち越しての今年でした。

牧野:そう。「今年こそは」と思っていたんですけどね。まさかのまた雨。

榎本:事前の予報は曇り。暑くも寒くもなさそう。「最高のコンディションだ!」と思ってたのに、ふたを開けたら大雨。そこからは泥との格闘。

山本:正直、今年は「泥」の記憶しかありません(笑)。

牧野:信越って「走れるコース」で有名なのに、今年まともに走れたのは林道くらい。あとはほぼ泥沼。

山本:メンタルもフィジカルも削られまくりでしたね。

スタートから土砂降り

膝下まで泥に浸かる箇所も! 写真は牧野さんのSNS投稿からスクショで拝借

 

特別な大会たる所以とは。

山本:振り返ると、ぼくと榎本さんが初めてこの大会に出たのは2017年。台風で110キロが50キロに短縮された年でした。

榎本:そう。完走はしたけど、“本当の信越”はまだ走れていない。だから「いつかは」と思い続けてきた。

2017年大会のスタート前。右から、山本、榎本、スポーツMC岡田拓海、拓海の友人の兼子さん

牧野:ぼくは去年が初参加ですが、それでもすぐに「特別な大会だ」と感じました。

榎本:やっぱり信越は、大会プロデューサーの石川弘樹さんの思いが詰まった大会だと思う。

山本:まさに。本人がコースに現れて声をかけてくれることもありますし。あれは力をもらえる。

榎本:大会後の石川さんのコメントに心を打たれた。「悪天候での開催は葛藤があった」「それでも挑戦し続けた選手に敬意を表したい」「みなさんと共に過ごせた時間を誇りに思う」と。あの誠実さが、この大会の空気を形作っている。

牧野:ほんとに唯一無二。ただのビッグレースじゃなくて、運営も地域も選手も全部がつながっている。そういう一体感があるんですよね。

レース終了後、表彰式であいさつする石川弘樹さん

榎本:ランナーもボランティアも運営も、全員が“レディーズ&ジェントルメン”。ロードマラソンみたいなピリピリした空気とはまるで違う。

山本:でも緊張感はちゃんとある。そのバランスが絶妙。ビッグレースとしての威厳をしっかり保っている。

牧野:エイドの温かさも忘れられません。泥だらけで到着しても、笑顔で迎えてくれる。

榎本:ほんと救われたね。エイドに着くたびに「まだいける」と思えた。

山本:石川さんも「この大会は選手・ボランティア・救護・地域・スポンサー・運営が一体となって初めて成り立つ」とコメントしていました。大会の本質を表す言葉で、またシビれました。

100マイルのスタートは花火が夜空を彩り、会場の熱気は最高潮に!

 

3人の足元事情。

榎本:足元の話を。協賛がHOKAということで、3人ともHOKA。おれは「マファテ 5」をチョイス。

山本:同じく、ぼくも「マファテ 5」でした。

ホカ マファテ 5

榎本:すこし重いけど、プロテクト性能が抜群。今年の泥には合っていたと思う。

山本:守りを優先したのが正解でしたね。

牧野:ぼくはカーボン入りの「マファテ X」。ロードで慣れていたから違和感なく使えました。

ホカ マファテ X

榎本:さすが、牧野さんらしいチョイス。

牧野:ただ、泥だらけで誰が何を履いていたかは正直わからなかったです(笑)。

榎本:みんな同じ「泥シューズ」になってたよね(笑)。

レース中はこの通り泥まみれに

 

「また走りたい」と思わせる魅力がある。

榎本:で、来年はどうする?

山本:ぼくは出たいです。信越の真骨頂は“走れるコース”。今年は泥に封じられたから、次こそベストなコンディションで走りたい。

牧野:ぼくは正直、お腹いっぱい。制限時間ギリギリの完走って、一生に一度で十分なドラマだと思います。

榎本:でも、半年後には「また出たい」って言ってるでしょ?

牧野:……たぶん言ってますね(笑)。「次は余裕で完走したい」とか言いながら。

山本:でもそれが信越。苦しさも達成感も全部含めて、「また走りたい」と思わせてくれる。

牧野:ほんとに。やっぱり特別な大会ですよね、信越って。

レース前日、大会会場のHOKAブース前にて。このときはまさか翌日大雨に見舞われるなど想像もしていませんでした。

 

信越五岳トレイルランニングレース
https://sfmt100.com

 

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