部長の榎本です。
久しぶりに〈カルフ(KARHU)〉のランニングシューズを履いて走る機会があったので、今回はそのレポートを。
ご存じない方のために一応説明しておくと、〈カルフ〉は北欧フィンランド生まれのシューズブランド。100年以上の歴史を持ち、デイリーユースに最適なモデルからレースでも使えるランニングシューズまで展開しています。
今回履いてみたのは「FUSION ORTIX(フュージョン オルティクス)」というモデル。
カルフ「FUSION ORTIX」¥13,800+TAX
ルックスはスマートでスタイリッシュ。さすがはデザインの国フィンランド生まれ。
ところで、フィンランドといえばサウナ。最近サウナにハマりまくりの自分としては、サウナ発祥の地であるフィンランドはいつか訪れてみたい国のひとつ。フィンランドでととのうことはぼくにとって憧れであり、一生に一度でいいから体験してみたい夢でもあり……。
閑話休題。〈カルフ〉のシューズのディテールをチェックしてみましょう。
シュータンやヒールにあしらわれた熊のロゴがかわいい。ちなみにブランド名の「KARHU」はフィンランド語で「熊」を意味します。
アッパー側面には「M」のシンボルが。なぜ「KARHU」なのに「M」? と思いますよね。これはフィンランドで「チャンピオン」を意味する「Mestari」という言葉から派生したものだそうです。なるほど。
ミッドソールには「フルクラム」という独自のテクノロジーを搭載。三角形のパーツがテコの支点のような役割を果たし、スムーズな体重移動を促すとともに、着地時の衝撃を前方への推進力へと変換するとのこと。
さて、実際に履いて走ってみましょう。
普段のジョギングペースで10kmほど走ってみた率直な印象としては、全般的にいい意味で中庸でクセがない。なんだかほっこりする履き心地です。ミッドソールは硬すぎず柔らかすぎず、クッション性と反発性のバランスがほどよい塩梅。着地のたびに前方へ押し出される感覚も得られましたが、これは先述した「フルクラム」によるものなのかな。ともあれ、昨今流行りの「厚底カーボン」のそれとは似て非なるもの。自分の走りのポテンシャルを過度に引き上げることなく、あくまでも自然に気持ちよくスピードを上げることができました。
近年のランシューは猫も杓子も厚底カーボン一択みたいな流れになっていますが、コロナの影響でレースがことごとく中止になっているなか、一部のエリートランナーを除き、その活躍の場はほぼ無い状況。そんないま、記録とか速さとかにとらわれることなく、もっと自由なスタンスでシューズを選んでもいいんじゃないですかね。その点、スマートなデザインとユニークな機能を備えた〈カルフ〉のほっこり系ランニングシューズは、いまの気分にもハマる気がするし、選択肢のひとつとして大いにアリなんじゃないかと思いました。
こちらは「IKONI ORTIX」という別モデル。より安定性を重視したい人におすすめです。
ところで〈カルフ〉といえば、だいぶ前に「フイナム」のFEATUREで記事化したことがありまして、改めて記事を見直したところ、なんだかとてもセンチメンタルな気持ちに。
https://www.houyhnhnm.jp/feature/16700/
2016年10月公開の記事。懐かしや。これまで旅行や出張含めいろんなところに行ったけれど、このときの新島ラントリップは自分史上5本の指に入るくらい楽しかった。
国内国外問わず、かつてのように自由に行き来できる日々が戻ってきてほしい。そう願うばかりです。