部長の榎本です。
9/29(日)に開催されたベルリンマラソン(正式名称:BMW Berlin Marathon)に参加してきました。
自分にとって、東京、ニューヨークに続く3つめのワールドマラソンメジャーズです。
このレースの特徴は、とにかくコースがフラットであること。
ゆえに「世界屈指の高速コース」とも呼ばれ、歴代のマラソン世界記録の多くがこの舞台で生まれてきました。
現在の男子マラソン世界記録が生まれたのもこのレース。
エリウド・キプチョゲ選手が2時間1分39秒の驚愕のタイムでフィニッシュした2018年大会の映像。
異次元の走りですな。
また、ほどよくコーナーがあることも、記録が出やすい要因になっているという説も。
ひたすら直線が続くよりも、適度に曲がり角があったほうが、「次のコーナーまでがんばろう」という心理が働くとか。
■いざ、ベルリンへ!
さて、現地へのアクセスについて。
ベルリンはドイツの首都ですが、日本からの直行便はありません。
現地へ行くにはヨーロッパのどこかの空港を経由していくことになります。
僕はANAの羽田-ウィーン便経由でベルリン入りしました。
■EXPOでゼッケンをGET!
ベルリン到着後、まずはEXPOへ。
EXPOは木金土の3日間開催。
会場はテンペルホーフ空港公園。
ここは文字通りかつて空港があったところで、現在は公園として市民に開放されています。
テンペルホーフ空港公園はベルリン中央駅から5〜6kmほど。
時差ボケ解消がてら滞在先のホテルから軽く走って会場へ。
サクッと受付を済ませ、ゼッケンをGET。
一般的なゼッケンに比べて微妙にでかい。
会場にはBMWやアディダスなどスポンサーのブースが。
おっ、ビールもあるじゃん! さすがドイツ。
と思いきや、ALKOHOLFREI。
すなわちノンアルコールでした。残念。
■朝食が無料! レース前日の「ブレックファストラン」。
レース前日の土曜日の朝、ベルリンマラソンの主催者による「ブレックファストラン」というイベントが開催されます。
過去の参加者から「絶対に行ったほうがいい」と強く推奨されたので、自分も参加したところ、これがめちゃくちゃ楽しかった!
「ブレックファストラン」はシャルロッテンブルク宮殿からオリンピックスタジアムまで約6km走るランイベント。
ベルリンマラソンのランナーなら誰でも参加できます。
イベントは朝9:30スタート。
15分ほど前にシャルロッテンブルク宮殿に着くと、すでに大勢のランナーで大盛り上がり。
9:30、スタートの合図とともに走り始めます。
ペースはキロ7〜8分くらい?
かなりゆったりとしたペース。
これなら次の日のレース本番にも負担になりません。
ベルリンの市街地を6kmほど走り、オリンピックスタジアムに到着。
仮装しているランナーもいたりして、なんだか楽しそう。
ここでは「ブレックファストラン」の名の通り、朝食が振る舞われます。
しかもなんと無料!
内容は、パン、バナナ、りんご、ヨーグルト、チョコバー、水、コーヒーなど。
朝から観光気分で気持ちよく走れて、朝食までもらえて、無料とは、なんたる大盤振る舞い。
東京マラソンとか他のマラソン大会でもやってほしいな。
ちなみにこのイベント、ベルリンマラソンのランナーなら誰でも参加できるわけですが、ランナーであることのチェックなどは特になく、ゆるりとしたものでした。
■噂に違わず、コースはフラット!そして道が広くて走りやすい。
ベルリンマラソンのコースはこちら。
ベルリン中心部の緑豊かな公園、ティーアガルテンの東部の戦勝記念塔のあたりを起点に、市街地を時計回りにぐるりとまわり、ベルリンのシンボルでもあるブランデンブルク門をくぐってフィニッシュする42.195km。
スタートはウェーブスタート。
申告タイム別に4つのウェーブに分かれ、9:15/9:25/9:50/10:10と順次スタートしていきます。
Eブロックの自分はWave2で9:25スタート。
余裕を持って8:00前には会場に到着しました。
スタート会場の国会議事堂前の芝生の広場は格好の撮影スポット。
8:45くらいにスタート地点へ。
ベルリンマラソンはワールドマラソンメジャーズのひとつであり、参加者約4万人のビッグレース。
通りは大勢のランナーで埋め尽くされます。
そしていざスタート!
この日の天候は薄曇り。気温は14℃くらい。
暑くも寒くもない絶好のマラソン日和、、と言いたいところですが、途中からしとしとと雨が降り始め、終盤以降はバケツを引っくり返したような土砂降りに。
日中も気温は下がる一方で、雨脚もどんどん強くなり、なかなかのバッドコンディションでした。
コースは事前の情報通りフラットなうえ、道が広くて走りやすかった。
エイドステーションは計16箇所もあり、なかなかの充実ぶり。
水やスポーツドリンクのほか、バナナやりんごのあるエイドも。
ドリンクは紙コップではなくリサイクル可能なプラスチックカップで提供されていました。
雨で全身びしょびしょになりながら、市街をぐるりと駆け抜けた後、ブランデンブルク門をくぐり抜け、フィニッシュ!
フィニッシュ後はメダルと保温用のビニールシートを受け取り、順路に従ってしばらく歩きます。
完走者エリアには、なんとビールが!
と思いきや、またまたノンアルコールビールでした。残念。
まあ、飲みましたけどね。
その後ポンチョを受け取り、スタート前と同じ国会議事堂前で記念撮影。
いやー、ベルリンマラソン、沿道の応援が賑やかで楽しかったけれど、練習不足のために42.195kmという距離がいつも以上にツラく感じたうえに、冷たい雨に打たれ、なかなか厳しいレースでした。ふぅ。
記録はネットタイムで3時間42分07秒。
ちなみに今大会の優勝はエチオピアのケネニサ・ベケレ選手。
タイムは世界記録まであと2秒に迫る2時間1分41秒!
半端ねえっす。
■おまけ①:ビールとの相性抜群!ベルリン名物「カリーヴルスト」を堪能。
最後に、マラソンと関係ない話題も少々。
まずはベルリン名物のB級グルメ「カリーヴルスト」。
カットしたソーセージにケチャップをかけてカレー粉をまぶしただけのシンプルな料理ですが、これがやたらと美味い。
ビールとの相性も抜群。
たいていはフライドポテトもついてきます。マヨネーズはお好みで。
ベルリン市内にはカリーヴルスト専門店がいくつもあり、今回の滞在中に何軒か食べ歩きましたが、お店による味の違いはあまりなかったかな。結局はケチャップだし。どこも美味しかった。
僕が今回のベルリン滞在中に訪れたカリーヴルスト屋は『Curry Mitte』『Curry 36』『Witty’s Currywurst』の3軒。どれもおすすめです。
■おまけ②:マラソン後はミュンヘンへ。本場の「オクトーバーフェスト」でビール三昧!
ベルリンマラソンの開催日の前後は、あの有名なオクトーバーフェストの会期中でもあります。
ビール好きとしては足を運ばないわけにはいかないでしょう。
というわけでベルリンマラソンの後は国内線に乗って一路ミュンヘンへ。
熱気に溢れた会場は事前に想像していたオクトーバフェストのイメージそのまんま。
凄まじい盛り上がりで、ドイツ人のビールに対する愛を感じました。
ビール好きにとって夢のようなお祭り。
ついつい飲みすぎてしまったことは言うまでもありません。
■ベルリンマラソンを振り返って
「世界屈指の高速コース」という事前情報通り、たしかにフラットで、そのうえ道も広く、走りやすいコースでした。
もしまた参加する機会があれば、自己ベスト更新を狙いにいってもいいかも。
ただ、そのためにはクソ暑い真夏に走り込まなければならず、なかなか難しいのが現実ではありますが。
そしてレース自体も楽しかったけれど、それよりもレース前日のブレックファストランとか、レース後のビールの美味さのほうが強く印象に残っているのも正直なところ。
まあ、旅を満喫できたってことで、それはそれでアリかなと。
それにしても、ドイツには過去に何度も来てますが、やっぱり素敵な国ですね。
ビールやソーセージは美味いし、人も優しいし、気候もいいし、とにかく居心地のいい国です。
喫煙者に寛容なところも個人的にはポイント高い。
以上、「ベルリンマラソン2019」のレポートでした。
今後この大会に参加する人の参考になれば幸いです。
なお、ベルリンマラソンに関して、当クラブのメンバーである武本さんが2017年に、そしてムギチョゲこと麦倉さんが2018年に出場し、それぞれレポートを寄せてくれています。
こちらもチェックしてみてください。