という悲しい結果が下記の座談会記事で出てしまったのですが、わたしは好きです、ウエストポーチ。編集部の須藤です。
ウエストポーチ好きが高じてつくったこちらの記事、ぜひとも一言二言、担当編集として添えておきたかったのでブログを書きます。
記事の内容は、ファッション業界にいるウエストポーチ好き3名に登場してもらい、彼らがなぜウエストポーチにはまったのか、どんなウエストポーチが好きなのかを語ってもらいながら、コーデ紹介・私物紹介をしてもらうというもの。
*以降「ウエストポーチ」は「ウエポ」と略す
スタイリスト、ファッションPR、古着屋、それぞれの職業ならではのウエポへの眼差しがおもしろく、こんなにもウエポが一堂に会すなどだれも想像し得なかったし、ウエポたち自身もこんなにスポットライトが当たるなど思いもしなかったはず。フイナムの過去記事を見返しても、これほどギークを極めた座談会はなかったのではないでしょうか。
気になるつづきは記事で見てもらうとして。
ここではそんなウエポ好きなわたしのウエポへの想いを勝手ながら綴らせてもらい、いっしょに記事の編集を担当した常重先輩とわたしの私物ウエポ紹介をさせてください。
遡るまでもないですが1年前、エル・エル・ビーンの記事をつくったのをきっかけに現行のウエポを買いました。配色が可愛くて買いましたが、見た目に反していろいろ機能性もあり、メインコンパートメントの中にループが仕込まれていて鍵やなんやらを引っ掛けておけるし、なんとパッカブルになるという仕様。ウエポがパッカブルになる必要があるかどうかはさて置いて、こんな小さな世界に詰め込まれたさまざまなデザイン性に感動したのです。そして何より気軽に付けられて、アクセントになるのが最高。
ここからわたしのウエポ愛に拍車がかかり、いろいろ買いました。こちら。
上から時計回りに
▼〈グレゴリー〉のテールメイトJr.
豪徳寺の「ナーディードッグス」で購入。実はもともとイエロー×グレーを同店で買ったが、座談会時にこの色と交換。イエロー×グレーは西野さんの元へ
▼〈ギャップ〉のウエポ
大阪の古着屋「JYUKU」で購入。2004年のギャップは特に良いらしい(店主曰く)。ガジェットぽいがゆえに、ワンピースとかにつけるとすごくかわいい
▼〈バックジャック〉のウエポ
駒沢のショップ「skool」で購入。斑点デザインは珍しいらしい
▼「セントアンドリュース」のゴルフボールケース
大阪のショップ「Essential Store」で購入。ゴルフの聖地であるスコットランドはセントアンドリュースの公式のもの。ベルトに付けるもので、正式にはウエポではないが腰につけられるという点だけで仲間に入れたい
▼〈オスプレイ〉のグラブバッグ
フリマで購入。バックパックに付けられる仕様
▼〈エル・エル・ビーン〉のウエポ
エル・エル・ビーン吉祥寺店で購入。他のカラーもかわいかった
ブランドのこだわりは特になく、割と色重視で購入しています。あとはナードになりすぎないように付けたいので、そこまでサイズ感が大きくないものにしています。
ウエポの魅力については散々座談会でも語られていますが、やはり真っ先にあげたいのは機能性でしょうか。わたしの場合、撮影や荷物をたくさん持つときにサブバッグとして使うことが多く、両手が空いて、なおかつ腕を自由に動かせるのが利点だと思っています。
あとはノールックでモノを取り出せる点も評価すべき。こんな小さいバッグですから、ある程度モノをどこに入れているかはわかるもの。何かをしながらポーチのジップを開けてモノを取り出すなど容易いのです。
ただ、必死に力説したとて、つけるひとはつけるしつけないひとはつけない。ウエポがメインストリームに上がることなどない、というのが記事の悲しい結論。
しかし!糸口を探すべくいろいろ考えていたら、ある2つのことに気づきました。
思い浮かべてください。美容師の腰元、工事現場のひとの腰元、医療従事者の腰元、植木職人の腰元、百貨店店員の腰元…さまざまな職業服の一部として活躍しています。それは、どんな種類の作業であっても体の機動部分は腰元に干渉しないから、というのがきっと理由。うん、なんかグッと親近感が湧きます。
デニムやつなぎが職業服という立ち位置からファッションに昇華されたように、個人的にはウエポにもその可能性を感じてしまいます。
それと、数少ないウエポユーザーを見渡してみると、そのジャンルの広さに驚きます。記事に出てくれた3人のようなファッション玄人がいる一方で、府中競馬場にいるおじさんのようなユーザーもいて、さらには秋葉原などアニメの聖地にもユーザーがいます。きっとウエポをつけているひとを想像したときに、みなの共通認識のなかに彼らがいたはず。バックパックやトートバッグ、メッセンジャーバッグにはない特徴です。
そんなこんなで引き続き、わたしはウエポをメインストリームに上げる方法を考えることにします。たしかにウエポは大半のひとにとってはどうでもいいモノですが、そんなどうでもいいモノについて真剣に考えれることはかっこいいと思うし、デートにも飲み会にも役に立たない知識を持っているひと、わたしは好きです。これからもウエポ普及にむけて邁進していきたいと思っています。いつかいろんな街に出てウエポスナップもしたいなあ!
最後に、常重先輩のウエポコレクションをどうぞ。少数精鋭ですが、セレクトが先輩っぽい!
左から
▼〈パタゴニア〉のウエポ
長野に撮影に行ったときに、撮影バッグとして現地で衝動買いしたらしい。いつもはNANAのキーホルダーなどをじゃらじゃら付けているとのこと
▼〈エーグル〉のウエポ
最近メルカリで買ったそうで、ショッキングピンクがチープでかわいい
ちなみに…
こちらはウエストポーチの前段?でつくった小物記事です。あってもなくてもいいけどあったほうがいいと思うものばかりだし、これをわかりあえるあなたは立派なフイナム読者です。