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BLOG - フイナム編集部

パリ滞在2日目

湿度低め、日差し強めの気持ちのいい陽気が続くパリ。東京のような湿気は一切ないので、最高に過ごしやすいです。昨日のブログに続き、編集部の村松がファッションウィーク2日目の模様をお届けします。

いくつか取材したショーとプレゼンテーションのなかで触れるのは〈ウォルター ヴァン ベイレンドンク〉。1924年に建てられた「マドレーヌ劇場」を会場に、このブランドならではの奇想天外な世界を見せてくれました。

幕が上がると舞台にはベールをまとった黒い物体。何かと思いきやひとつずつベールがワイヤーで吊り上げられ、新作をまとうモデルが登場。全員ランウェーを歩き終わった後、一度幕が下り、間髪入れず、ショーの第二部がはじまりました。今度はモデルたちが客席の通路からランウェーに登場し、一度舞台に上がったモデルたちはバックステージに下がらず舞台上を行ったり来たり。普通のショーとは異なる演出に目は釘付けでした。

第一部の模様。

第一部の模様。

第二部の写真。

第二部の写真。

そうこうしているうちに、あっという間にフィナーレを迎え、舞台にウォルター本人が登場。彼が着ていたのは、表に「PEACE」、背中に「NO WAR」とプリントされたメッセージTシャツ。ウクライナで起こっていることが当たり前になりつつあるなかで、ランウェーで自分の意思表示をする、そんな姿にぐっときました。

改めて振り返ると、この演劇仕立てのショーは服を語る以前に、既成概念に囚われないファッションの面白さ、強いて言うなら尊さみたいなものを感じさせてくれる内容でした。そういった意味では、つくるものは違いますが、〈コム デ ギャルソン〉とアティチュードが近いのかもしれない、そんなことを思ったりもしました。

ファッションウィークに来て、「アントワープシックス」のひとりであり、現在「アントワープ王立芸術アカデミー」の学長でもあるウォルターのショーを生で見れて非常によかったです。

ちなみに、会場にはさまざまな格好の招待客がいたのですが、この写真の女性には度肝を抜かれました…。さ、さすがパリコレです。

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