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BLOG - フイナム編集部

解散したバンドに思いを馳せる夜があったっていいじゃん。

編集部の須藤です。

いま、俗に言うエモいモードに入ってます。

四連休終了のサイレンが鳴るまで、あと数時間。夕飯のパスタを茹ではじめたときにSpotifyから流れてきた、きのこ帝国の「金木犀の夜」。冒頭「だいたい夜はちょっと~」で手が止まりました。活動休止ではありますが、もう見られないのかもと思うと急に寂しさが襲ってきて…

てことで、解散したバンドに思いを馳せる夜にします。(長文です)

大学のときバイトしていたユニ◯◯で、サブカルづいてる東京出身の女の先輩がいました。古今東西あらゆる音楽を聴き、アナトミカのマリリンを数本持っていて、現代アートも古典芸術も嗜み、吉祥寺・幡ヶ谷・阿佐ヶ谷、それぞれの街行きつけの店があって、もちろん店主と顔見知りで。北海道から出てきた田舎者のわたしは、憧れという感情を携えて、彼女の後ろを金魚の糞のようになってついていきました。

そのおかげもあり無事、夏フェスバージンを卒業。そして、ある年に行ったラブシャワーで「PAELLAS」というバンドを知りました。いちばん小さなステージで演奏していた彼らは、観客全員の目を奪うような魅力があるわけではないけれど、大人になりきれない感じと重めの思想がなんかよかったんです。ちなみに、わたしづてでそのバンドを知った父もハマり、それまで会話で特段盛り上がることもなかったふたりの、唯一の共通項にもなりました。

そんな矢先、今年1月、解散。巷でよく話題にあがる「好きなバンドが解散するのはマジで落ち込む」をはじめて経験しました。皆が言っていたのはこれかと身にしみたと同時に、父と繋がっていた一本の糸が切れたような気がして、さらに悲しくなりました。

 

次、「シャムキャッツ」です。これは特別に思い出があるわけではなく。というのもフェスで見逃したり、ライブのチケットが取れなかったりとニアミスが続き「次なにかあったらみればいっか」と先延ばしにしていたところだったからです。過去の自分、F××K。見ずに終わるなんて、こんな虚しいことありません。

総まとめ、「愛でたいバンドは愛でたい時に愛でに行け」、以上です。これからは仕事をほっぽりだしてでも行こうと思います。

最後に、トリプルファイヤー吉田くんがシャムキャッツに捧げた言葉がよかったので載せておきます。(彼が「散歩の達人」でやってる連載も最高なんでよかったら。文章書くアルバイトをしていたらしくて、その絶妙な温度感たるや。長風呂するときのそれです。)

 

 

p.s.ちなみに冒頭のサブカル先輩とは、訳あって疎遠になり2年が経ちました。友達も大切にすべきときに大切にしたいと思います。

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