BLOG - フイナム編集部

コロナづく東京に、雪。

はじめまして、ニューカマー須藤(すどう)です。

初ブログということですが、某先輩のように卓越した文章力で飲食店を紹介することもできないので、最近あった些細な出来事を綴ります。

東京都が自粛要請を出した先週の土日、雪が降りました。

コロナウイルスの影響で人間があたふたと地上を這いずりまわっているなか、天空は呑気なものですね。不要不急の外出は控えるようにと御達しがありましたが、日曜に急な用事が入りしょうがなく外に出ました。人はまばら、みな足早に歩いていてなんだか気持ちが落ち着きませんでした。

そんななか、ほっこりするアレを発見。

北海道育ちの当方は得も言えぬなつかしさで満たされました。これ以外に4つ見つけたのですが、制作者の趣向が垣間みれておもしろいおもしろい。通りかかる人におっと言わせたいあざとい雪だるまもいれば、そこに雪があったからと言わんばかりの雑だるままで。

冬に逆戻りした気分になり、ある映画を思い出したのでご紹介を。

2018年に公開された、五十嵐耕平とダミアン・マニヴェルの合作『泳ぎすぎた夜』です。青森を舞台に撮影された本作の主役は、なんと現地でスカウトした男の子。物語は雪のなか少年があるものを求めて冒険するというもので、衝撃的なことはなんら起こりません。雪国特有の静かできりっとした空気が画面を満たし、観客はただ見つめるのみ。決して饒舌ではないその映画の佇まいは、慌ただしい毎日に深い安らぎを与えてくれるはずです…

五十嵐監督は「NOVO」という映像団体で活動していて、映画だけでなくミュージシャンのPVなども制作しています。折坂悠太やbutaji、フイナムでもたびたび特集しているD.A.N.のPVも実は彼らが手がけたもの。天井を突き抜けるような爽快な音楽と相まって、メロウな映像に仕上がっています。

気持ちが滅入る時期こそ、映画や音楽を浴びることが大事な気がします。フイナムでもおうち時間を充実させる企画を目下たくらみ中です、お楽しみに〜。

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