ロックダウンから徐々に復活の兆しが出てきたロンドン。
今週からスタジオに週2〜3日戻っており、ポストコロナの働き方やその影響をより直近に感じられる昨今。コロナの影響は、イギリスではかなり深刻でその状況は改善しているがまだ尾をひいている。個人的には色々と振り返る良いチャンスになった。
今日は、僕の友人が展開してるNTS RADIOの新しい試みを紹介したい。ロンドンに限らず、コマーシャルミュージックラジオ局の真逆的存在で、オルタナ/ワールドミュジーックを幅広く紹介する日本でも人気のインターネットラジオ。ロンドンが拠点だが、マンチェスター、ロサンゼルス、上海にもステーションを構え、世界30都市以上で音楽を放送するアツい集団である。毎日異なるDJが各々のテイストでミュージックを配信する。日本でのリスナーの数も多く、おそらくスタジオやオフィスで、流れている音楽が NTS RADIOだという人も多いだろう。
そんな彼らが、最近リスナーによる参加型のメンバーシップサービスを始めた。広告などに頼らない彼らが考えに考えたよりサステイナブルな運営方法、それが参加型メンバーシップ。月額£2.99を最低サポート料金に設定(当然、もっと支払える人はもっと)。メンバーシップでの売上の50%はDJに直接配分し残りは運営の経費にあてる。
この業界でフェアなシステムとは?そして彼らをサポートするDJにもフェアな方法とは?を模索した結果、この手法に辿り着いた。彼らの配信するミュージックを楽しむ人、それを配信する人、そのプラットフォームを運営する人、全ての人が少しずつ貢献するモデル。インディペンデントのまま続けたい。アルゴリズムではないリアルなミュージックの多様性を皆と楽しみたい。
そういえば、細野晴臣さんもレジデントDJ (レギュラー陣)として参加しています。是非、ここから視聴してみたください!