ロックダウン2週目に突入した。当初の戸惑いは軽減したが不安感は未だに払拭できない。未曾有の事態だからどうしようもないのだろうが。ソーシャルディスタンス=2メートル。2メートルの距離感を人と置く、何処でもそのルールを適応、外出は一日一回に理由がない限りは自粛。
仕事は全て延期に。余暇の過ごし方は読書と鑑賞にさかれる。『We Margiela』メゾン・マルタン・マルジェラの知られていない話をレーベルの共同設立者であるジェニー・メイレンスやその他の設立当初からのメンバースタッフによりマルタンの魅力と得体の知れない謎めいた実体を語るドキュメンタリー映画をまた見てみた。DVD郵送かダウンロードで購入できる。
NETFLIXの『McQueen』のドキュメンタリーもゆっくり鑑賞できた。両方の映画に共通する事は、お金や権力ではない純粋さと人間っぽさと大志、夢見ることの大切さ。
ロックダウンで2つ学んだ。イギリスの社会を動かしているのは、こういう事態でも働き続ける労働階級=ワーキングクラスなのだと。閑散とした道をみると、働いているのは郵便局員、掃除夫、バスドライバー、配達員、食料/医療品販売員、医者と看護婦、病院関係者。金持ちはとっくの前にロンドンを離れた。労働階級者への絶大なる敬意とヒシヒシと感じる一つの希望がある。『危機こそが人々の最良の側面を引き出す』、近所同士が助けながら、人が人の為に何かをする/存在するという認識が芽生えている。