BLOG - 猿渡大輔(グラフィックデザイナー)

無事に1年

 
 
 
 
ほとんどのジャンルの音楽に疎い自分にとっては聴くと思い出が蘇るような印象深い楽曲などそう多くはないですが、乏しい音楽遍歴の中で存在感を持っていたのがアラン・メンケン氏がつくった曲たちでした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
コロナ禍を経て久しぶりに開催されたこの興行にて、アラン・メンケン氏ご本人がステージに。
本当は去年の夏の公演で来日される予定だったのが彼のコロナ罹患により中止になり、まる1年延期されての今回です。氏いわく、日本に行く準備をひととおり済ませ、スーツケースを転がしつつ最後のリハーサルを行うなかでいちおう実施した簡易検査で予想外に陽性と出てしまい、泣く泣く中止にしたのが去年だったとのこと。
縁起でもないですが、仮にコロナが重症で万万万万万が一のことがあったらどうしよう、と1年前の乏しい情報の中では思っていたので、冗談めかして「全然つらくもなんともなかったのに」と仰っているのを聞けて本当に良かったです。
 
 
 
 
彼自身による進行、ピアノ、歌で進む第一部はそれだけで本当に価値のある貴重な時間でした。
思い出深い曲の数々も生み出した本人の手から口から聴くのはまったく質の違う、方向性の違う体験です。ブロードウェイで一流のキャストの方々から聴くのも心が震える経験ですが、それとは全く全く別。
あまりにも巨大で堅牢なディズニー文化の屋台骨は特に初期〜中期のアニメーター、地図画家、景観設計士、プロップメーカー、多方面のプロたちによって築かれてきたわけですが、アラン・メンケン氏はその中でもひときわ輝く功績を残してきた方だと思います。それに触れて育ってきた人間としては、最敬礼してありがとうございますと言わなきゃいけないところ。客席から念だけお送りしました。
 
 
 
 
もうひとつ、1年間待ってました、な出来事があります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
数年間、ご一緒させていただいているおがわファームのお米がいよいよ収穫間近の季節を迎えていました。
繰り越しの在庫なきおがわファームの「馬の恵み米」は、新米の準備完了とともに発売され、なくなったらその年は終わり。しばらく手に入らない期間を過ごしてようやく、気配を背中に感じています。あと数週間、ひどい悪天候に見舞われることのないように、おがわファームの皆さまが無事に作業を終えられるように、祈り応援しています。
 
 
 
 
 
 
 
 
パッケージも昨シーズンにリニューアルしている馬の恵み米です。時が来たらオンラインショップでチェックしてみてください。
 
 
 
 
もうひとつの看板商品である「八左衛門パクチー」のほうは通年で販売中。
数年前から地道に販路の開拓、イベント出店、PRなど模索してきた中で、最近は都内のレストランでも八左衛門パクチーを使うお店が増えていたり、おがわファームの近くにある道の駅ではパクチーが連日完売していたり、新しい景色が見え始めているようです。嬉しいことです。
 
 
 
 
 
 
 
最近は社会も自分もたった1年の間に大きく変化する感覚がありますが、だからこそ1年待って得るもの出会うものに対する感慨も大きく感じています。
 
 
 
 
 
 
 
 

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