モッズコートの魅力の一つは、年代や個体による差異があり何着も集めたくなるところ。
今回はM65パーカーの初期型First Model (1965-1971 の7年間だけ生産) だけが持つディテールに発見がありご紹介してます。
わかりやすいようにFirst Modelを上部に、通常のModelを下部に写真を並べていきます。
1.ジッパーがアルミニウム製のシルバー
アルミニウムは柔らかい特性があるため、歪んで締まりにくくなっていたり、留め具が外れて壊れたりしたりするケースが多く、綺麗な品は非常に希少です。
通常は強度があり壊れにくく頑丈な真鍮製の銅色のブラスジッパーが搭載されています。1988年前後の数年間はプラスチック製となり、ボディと同色なクールな見た目も最近は人気があります。
2.右胸のパッチがない
所属部隊のワッペンやバッチをつけるためのパッチが存在しません。M51では肩についたエポレットがその目的を果たしていましたが、M65に移行した直後のFirst Modelにはなかったため不自由したのでしょう。通常Modelではパッチが右胸に搭載されるようになります。
3.襟裏のタグが正方形
商品名、納品年月、納品メーカー、サイズなどがシンプルに記載された正方形のタグが小さくつきます。
通常Modelはこれに取り扱い注意書きが記載された縦長のタグがつきます。
個体により正方形ではなく横長の小さなタグのケースも存在はするようです。
ここまでは過去にもご紹介した内容です。
以下が今回発見した新事実。
4.襟裏のフックがボディと同素材
5.ボタンにつく布がボディと同素材
通常モデルは襟裏のボタンに付属する生地は当時の最先端素材であるナイロン生地となっています。
6.前面右下裏にタグがつく
正面から見ても右下にタグの縫い目がわかります。こちらに取り扱い注意書きが記載されています。
なお、1972年製のモデルにはこのディテール(襟裏に正方形のタグ、全面右下裏にタグ)がそのまま残っているケースもあります。
7.襟が丸くラウンドせず鋭角なスクエア
これが大きな特徴でもあり、今まで気が付かなかったのが不思議なくらいなのですが、襟の形が違います。一番上がFirst Model、下の二つが通常Modelです。
過去に販売したFirst Modelでオンラインショップに掲載した品に1つだけ襟がラウンド個体もありましたが、基本的には襟は鋭角なスクエアでした。
複数を比べるからわかる差異がある
ヴィンテージのモッズコートを日本最大級の規模で5年間専門に扱ってきていますので、複数を比べることでわかる差異があります。
ミリタリーの大定番として認知されているM65パーカーやM51パーカーですが、まだまだ知られていない差異、個体、事実がありそうですね。
規格がゆるく変更も多かったのか、M51パーカーについては特にさまざまな個体が存在し、まだ傾向や全容が掴みきれていない気がしてます。今後も何か発見しましたらブログにまとめますね。
[オンラインショップで発売スタート]
2月25日(土)21時にM65パーカーのコートのみのデッドストックをXSからXLまで全サイズを販売します。
今回ご紹介したシルバージッパーのFirst Modelも販売します。しかも全て未使用品のデッドストック。
リーバイスのヴィンテージデニムのように、洗いの少ない美品ほど数が少なく価値も高いため、どうせ買うなら綺麗な品をお探しだった方はこの機会をお見逃しなく。
[ポップアップを渋谷PARCOで開催]
モッズコートが30着がラインナップするポップアップも渋谷PARCOで約2週間開催します。
1.m65パーカー:合計23着
フルセット13着(XS 1着、S 3着、M 6着、L 3着)
コートのみ10着 (M 2着、L 7着、XL 1着)
2.m51パーカー:合計8着(S 4着、M 4着 ※うち初期型1着)
※フードも大量に入荷したため単品でもM65は3つ、M51は2つ販売
目安価格:ユーズド リペアありコート 3.6万円+tax〜
M65パーカーは過去最高の質と量で海外から到着。シルバージッパータイプも1着だけポップアップで販売します。
会期:2月23日(木 祝)〜3月7日(火)
:12:00〜19:00 ※水曜定休
場所 :渋谷PARCO 7F
:3lftn apartment
お支払い:現金、PAYPAY、各種クレジット
今回の入荷が今シーズン最後となります。3月31日で全ての販売は終了させ、次回は10月1日の立ち上げからとなります。来シーズンはさらに値上がりすると思いますので、今シーズン中にお気に入りが見つかることを願っています。
※高価な人気商品のせいか、フリマアプリでの出品や古着屋の店頭でレプリカをヴィンテージ風に販売しているケースも多数見受けられますのでご注意ください。