M65パーカーは以下の3つの組み合わせでできています。それぞれが着脱可能です。
①シェル(コート)
②フード
③ライナー
すべて装着された品は”フルセット”と呼ばれますが、海外から輸入すると、さまざまな組み合わせで到着します。
ケース1 サイズ違い
よくあるのはシェルとライナーのサイズ違い。前後のサイズであればボタンの幅が合うことが多く、装着できます。例えばLのシェルにSのライナーをつけたり。
このようなライナーだけサイズ下げて装着したパターンは着膨れせずオススメです。
ただ、この方法はボタン幅が合わないケースもあるため、信頼できるお店で買うか、ご自身で実際につけて試してから決めてください。
ケース2 種類違い
M65ライナーには着丈の長いM65パーカー用と着丈の短いM65ジャケット用のライナーが存在します。
着丈の短い品は脇に穴が開いていて、今年も古着屋さんの店頭に多く見受けられます。
M65パーカー用のライナーは単品でもほとんど古着屋さんの店頭で今年は見なくなりましたね。。
M65パーカー用として間違えて着丈の短いライナーを購入しないように気をつけてください。間違えがちです。
ケース3 見分け難易度の高い種類違い
ナイトカモフラージュというミリタリーコート用のライナーは、M65パーカー用とかなり見た目や長さも似ているため、非常に間違えやすいです。
ボタンの幅や位置が異なるため、装着できませんのでご注意ください。
ファッションは自由だ
anyteeの毎年恒例のM65パーカーやM51パーカーが多数ラインナップするMilitary Standには、男性だけでなく女性もたくさんご来店いただきます。
ある女性が、”ライナーはボタンで装着せずに重ね着する感じでコートを羽織り、チラチラとライナーが見えた方が可愛いし、おしゃれだと思う”とおっしゃっていて、衝撃を受けました。
たしかに、ボタンをつけなければ、サイズが違おうが、種類が違おうが、上記で私が説明した問題もすべてクリアします。
蘊蓄にガンジガラメになって、予算と欲しい品のバランスが大きく崩れ、ほとんど何も買えなくなってしまっているような状態の方もヴィンテージ界隈にはいらっしゃいますが、この自由な考えができるのは女性ならではだなあ、と感じました。
性差を語る時代ではありませんが、ヴィンテージ、いや、服の選び方、買い方の傾向を見ていると、女性は直感的、男性は論理的、というか蘊蓄的な部分が強いと感じます。
特にミリタリーの分野は、車のようなメカニカルな細かすぎる差異にまで注目して探し始めてしまうと、要望と予算が釣り合わず、青い鳥を探すような状況に陥ります。
適度な範囲で差異を知り、個性は服ではなく自分自身の考えと行動で表していく方が、人は自由になれるんだろうな、と思いつつ、明日からのポップアップを楽しみます。
『Military Stand by anytee』
ヴィンテージのM65、M51パーカーが各サイズラインナップするポップアップを代官山で開催。
店舗を構えずオンラインショップとポップアップのみでモッズコートを日本最大級の規模で販売するヴィンテージショップ『anytee』の毎年恒例の人気企画です。
海外から到着したばかりの新入荷品も追加されてラインナップします。着比べて納得できる1着に出会えるこの機会をお見逃しなく。
[期間]
2022年11月3日(木/祝)-2022年11月13日(日)
12:00-20:00
※以下日時はanytee店主が店頭で接客
11月3日(木/祝)、5日(土)、6日(日)、12日(土)、13日(日)の12:00-14:00
[場所]
BRÚ NA BÓINNE 代官山店
〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-31-15
03-5728-3766
※上記電話にて通販対応も可能。詳しくはお問い合わせください。
[販売商品]
ヴィンテージのM65パーカー(XS-XL各サイズ)、M51パーカー(S-L各サイズ)、モッズパーカーの原型ともいえる希少種M47パーカー。
税込2万円〜
※anyteeのオンラインショップ www.anytee.shop で販売している品とは異なる品を会場で販売