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【珍ラルフ探訪紀 第三回】クシャクシャになる”POLO CHINO”

ラルフローレンが並行輸入でNOWHEREやMADE IN WORLDなどインポート系セレクトショップに並んでいた90年代前半、MADE IN USAの”POLO CHINO”と呼ばれる2タックタイプが人気でした。最近限定復刻もされ3万円弱の価格にも関わらず完売した未だにファンの多い名作です。

“POLO CHINO”は90年代にアメリカ生産が終了したのち、メキシコ/マカオドミニカ共和国生産となり、その後、シルエットやモデル名を変えながらスリランカ/インド中国ベトナムと産地がざっくりいうと変わっていきます。そしてヒップにつく素敵な手の込んだパッチも廉価な刺繍タグに変わり、流行に合わせて2タックタイプがほぼ消滅していきます。

●軽い素材感の珍種も

こちらのタイプはディテールは通常の”POLO CHINO”なんですが、生地が薄手でサラッとした珍しいタイプ。ディッキーズの古いタイプに存在するポプリン素材の品に近い素材感ですがしっかりコットン100%。独特のフワッとシャリっとした質感がギャルソンのパンツにも通じるところを感じます。

こんな風にクシャっなるくらいの軽やかな素材。

タータンチェックの生地とフェルトと刺繍が施されているPOLOのワッペンがヒップポケットにつくタイプでも、同じ素材感でカラー違いのバージョンも発見。オリーブとカーキがミックスされたグリーンよりのチノカラー(ピスタチオ的)がとても綺麗です。

 ●サイズ選びのポイント

“POLO CHINO”はテーパードがきいたシルエットは履きやすく、スタイルがよく見える計算されたデザインなのですが、今履くなら以下のサイズで履くのがオススメ。

①ウエスト

ジャストサイズより2-3インチアップして軽くベルトで縛って履くと、テーパードのシルエットがより綺麗で、ゆったりしたトップスとの相性が良いです。

②レングス

ジャストサイズより1-2インチ長かったとしても、裾幅が狭いためクッションが入ります。いわゆる裾をためて履くことができます。

どうしても長すぎると感じた場合は、通常のシングルステッチで裾上げして1-2回洗えば、デニムの裾上げのように気になることなく、自然に馴染みます。

●今週土曜21時にオンラインで発売

先週土日で発売した分が人気で完売してしまったため、今回ご紹介した珍種も含めてオンラインショップでまとまって入荷します。

“POLO CHINO”のMADE IN USAでウエストが33インチ以上あるルーズに履けるタイプは絶滅危惧種。当時の本物は早めに手に入れておいた方が良いと思います。

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