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“佐藤可士和展と2つの失敗と私”

広告業界のトップクリエーターの中でも佐藤さんは技法が構造化されていて、かつ、その技法が書籍を通じて公開されているため、どんな分野の方や年代でも学びが多く、取り入れやすい珍しいタイプの方だと思っています。

レシピを公開しているミシュランの料理人。

同じものは作れないが、取り入れることはできる。

そんな存在です。

今回の展示にもその期待を持って臨んだのですが、反省点が2つあります。

1.17-18時の回予約

前日に予約したため最後の回しか予約できず、じっくり見れなかった。予約者と当日者の列が同じだったため、予約せずに16時くらいに来ればよかったなあ、と。

2.音声案内

時間がない関係で音声案内による補足を利用しなかったため、なぜその作品を生み出したのか、どう作り上げたのかの、意図とプロセスがわからず、学びが浅い。

本来なら音声案内がなくとも、上記がわかる展示になっていて欲しかったなあ、というのが我儘な期待。

この展示に足を運び、僕が求めていたことが、彼の頭の中を覗くことであり、作品を見ることではなかったため、少しギャップが生まれてしまった見学でした。

エンターテイメントとしては、作品に迫力がありますし、バーバラクルーガーやウォーフォールといったポップアートをさらにクライアントワークによりマス化してポップにされているため、レゴランド的な楽しみができる展示会だと思います。

それにしても佐藤さんはすごいなと、再認識。

どのテレビ枠に露出するか?が広く告げるためのレバレッジポイントとされていた時代に、伝えるべきコンテンツに踏み込んだ商品企画や空間演出。

SNS勃興前夜に個人がシェアしたくなるコンテンツづくりのプロとして、一気に浮上していった時代を捉えた方だなあと、彼がブイブイ言わせていた20年前を振り返りつつ、感じました。

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