編集部の村松です。
前回のブログでファッションウィークの総論を掲載すると書いておきながら、それを放置してアメリカにやってきました(笑)。とあるブランドのビジュアル撮影で、訪れたのはロサンゼルス近くのオーハイとサンタバーバラです。ここではその模様を前後編に分けてお届けします。
西海岸といえば、カラッとした晴れの天気を想像しますが、事前にチェックしていた天気予報は連日の雨、雨、雨…。不安を抱えたまま、朝6時、我々がLAXに降り立つと外は案の定、雨でした。着いて早々、スマホにはまさかの知らせも…!
二月はちょうど雨季というのもありますが、現地在住のコーディネーターに聞くと、ここまで雨の日が続くのはかなり珍しいことのようです。
大雨のなか、まず我々が向かったのは山沿いの街、オーハイです。
ここはいま注目されている場所のひとつで、LAの東に位置するジョシュア・ツリーのように、ゆとりのあるひとたちがセカンドハウスを構えたり、仕事からリタイアしたひとたちが流れてきているエリアなのだとか。
行ってみるとそこは都会にはない、ローカル感が心地よく、チルな空気が流れていました。
下の写真はバーレイ・トレイルから望む、オーハイの街並み。どんよりした曇り空ですが、この時、奇跡的に雨が止んで、壮大なパノラマを背景に撮影することができました。
続いて向かったのは、1964年創業の古書店「Bart’s Books」。ここの特徴は幅広いジャンルの本のセレクトに加えて、独特な建物のつくりにあります。キャッチコピーは「everything, under the sun」。この言葉の通り、本がずらりと並ぶのはオープンエアのスペースです。
ここでの戦利品は1960年代のクルマ雑誌とアリゾナの地方誌です。いまの雑誌にはないフォント使いやレイアウトが魅力的で、ついつい手に取ってしまいました。当時の値段はどちらも50セントです。
「Bart’s Books」を後にした我々は街を散策。すると、ガソリンスタンドを改装した、かわいらしい雑貨屋がありました。「SUMMER CAMP」という店名とこのロゴデザインもいいですね。
そして、モデルを務めるカップルの自宅を訪れると、そこはまるでハウススタジオ。小ぢんまりとした平屋は蔦で覆われ、そのまわりを植物たちが囲んでいます。
ちなみに、カップルのひとりはエディターで、サーフ雑誌『EMOCEAN』を手掛けています。
オーハイでは天気に振り回されながらも、なんとか予定通り撮影を終えることができました。
心配した天気も翌日は朝から晴れ。みんなで朝ごはんを食べて、次の目的地、サンタバーバラに向かいました。その模様は次回のブログで。