アントニー・ゴームリー、イギリスを代表する現代彫刻家。ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ（王立芸術院）の開催にあわせて観てきた。アントニー・ゴームリーは私にとってはスペシャルなアーティストである。彼の有名な彫刻銅像が私の実家がある大分県と奥さんの実家、リバプールのクロスビービーチに存在する。数年前、大分県の国東半島にアントニー・ゴームリーの彫刻銅像があるのを知って、個人的な話だがその奇遇さにびっくりした。
(Another Place by Antony Gormley at Crosby Beach, Liverpool)
「人体とは、記憶と変化の源」と定義し、人体を「物」としてではなく「場所」として扱い、彫刻を取り囲む環境を含めて、経験、感情、意識、記憶、想像などの人間らしさを提示するのが彼の作品の特徴である。彼の作品には直感的に感じられるナラティブ／ストーリー性があり、心に訴えかける力に溢れている。
今年色々と展示会や個展などを趣味でみてきたが、最も印象に残る展示内容だった。
デザインスケッチブックから彫刻物まで、そのナラティブと思考プロセスを垣間見れる内容でこの規模感で展示を体感できるのは王立美術館ならでは、いやアントニー・ゴームリーだからなのか？素晴らしいコンテンツに溢れている。
会期は9月21日〜12月3日まで。本当にオススメです、ロンドンに来る際は是非に！
