僕の生まれは葛飾区で4代目の江戸っ子だ。中高は電車通学だったため寄り道の常連はアメ横。今よりたくさんの古着屋や並行輸入の店が多く楽しい時間を過ごした。
そんな上野のはずれに映画館があった。
“上野オークラ劇場”だ。
中に入ることはできなかったけど看板を遠くから眺めたり、チラシだけを持ち帰って友達の机の中にこっそり入れたりして遊んでた。
昭和はピンク映画で若き才能を育てたと言えるかもしれない。名監督 神代辰巳も先日ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した黒沢清も若き日はポルノ映画を撮っていた。
戦後から約70年、上野を見つめてきたオークラ劇場も今の場所に移転して今年で10年。記念で8月にリリースされたTシャツは早めに買ったけど、こないだ話を聞いてみたらほぼ完売らしい。
ファンに支えられ、こだわりを持つ専門店は強いし、そんな人たちや取り組みを愛して応援したい。
まだ劇場でピンク映画を見る勇気はないけどw