ロンドンに帰国するとイギリスで出版されているモダンビジネスマガジン『Courier』の新しい号がオフィスに届いていた。デザインイシューがテーマの号は、物作り、クラフトをロンドン市内で盛り上げて行くことを目的に発足した『London Craft Week』で徳島県から参画してくれた『BUAISOU』が表紙を飾ってくれた個人的にも嬉しい号である。
日本人には馴染みのある藍。ただ日本に現存する藍師の数は、一桁台と驚愕する現状がある中で、頑張っているコレクティブが『BUAISOU』である。今年の5月に行なったロンドンクラフトウィークのワークショップでも凄い人気があり、イギリスまで彼らが渡英してくれた事を喜んでくれた人たちの多さには日本人としても素直に嬉しかったし、意義のあるプロジェクトに関われた。
同時に紹介されているアメリカ、ノースキャロライナに若手3名で始められたセラミック『EAST FORK』はB2C顧客ダイレクトのビジネスと地にかなった手作業とコミュニティー、モノつくりのプロセスと手仕事技術の必要性をうまく伝えている。創始者の一人は、アンリ・マティスの子孫であるのも話題になっている理由の一つだが、アプローチもモダンだ。
色々なライフスタイルがあり、色々なビジネスの仕方と形態が存在する。難しいビジネス的な専門用語ではなく、其々の実体験を語り、可能性を提議してくれるコンテンツ。そんな日本のコレクティブがイギリスの雑誌の表紙が飾れるのは、彼らのビジョンに賛同しているからだ、実に心強い!