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BLOG - 鳥羽伸博(TORIBA COFFEE 代表)

トリバコーヒーの仕事 その後

トリバコーヒーは、

3月26日の夜から、

無期限休業を決めました。

 

苦渋の決断でしたが、

後悔はしていません。

 

しかし、だらだらと、不安な状況が続いている中、

いっぱいお客さんの入ってるレストランやカフェを見たり、

夜中に大騒ぎの小さなバーの前を通りかかったりすると、

自分ってこの世の中に必要とされないまま、

人生を終えるのかもしれないと、

不安になります。

 

なんか、正直に生きることの美徳とか、

この状況になると、もうどうでもいいんでしょうね。

 

そんな中で、

どうにか活路を見出そうと、

スタッフ含め考えに考えてはいるのですが、

中々、難しい状況でして。

 

特に、アルバイトスタッフは、

今後の雇用も約束できない状況になり、

どうにかして彼らの経済的負担、精神的負担を減らしたいと考えてきました。

 

会社として出来ることの限界が見えた中、

今まで、会社存続のための支援を皆様にお願いすることに抵抗があった僕も、

今回スタッフが考えてくれたクラウドファンディングの思いには、

納得もしましたし、自分の力のなさを痛感するとともに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

どうか、一度皆様、話を聞いてください。

そして、ご理解いただき、ご支援いただけるようでしたら、

どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

トリバコーヒーは、インターネットでの販売を強化し、

自転車や、バイクで通う、3人の社員で頑張っています。

 

そんな中で、

今まで店舗でしてきた営業のスタイルを見直すことにしました。

 

店舗がなければ、営業ができないというところまで追い詰められた僕たちが、

一から自分たちのやることを考え直すきっかけになったという意味では、

今回の自粛や、緊急事態宣言はネガティブなことだけだったわけではないのです。

 

今まで、コーヒー豆の販売の横で、

1杯100円でテイスティングコーヒーを紹介してきました。

これは、ローカルの人たちへの感謝の気持ちも含めて、

ある意味、痩せ我慢で続けてきたものです。

 

1日数百人のお客様が、来てくださっていました。

 

これはこれで続けていきたいことではあるのですが、

今の3密がどうこうの話になると、

明らかにフィットしない話です。

 

美味しいコーヒーは喫茶店やカフェでしか飲めない、

という考えに疑問を持って始めたトリバコーヒーは、

おうちで楽しめるコーヒーをコンセプトにお店を続けてきました。

 

今こそ、そこにもっと集中して、

日本中、世界中の皆さんに、

おうちで最高のコーヒーを飲んでもらおう。

 

それであれば、お店に来てもらうことを考えるより、

インスタグラムなどのツールを使ってコミュニケーションをとることで、

もっと楽しいコーヒーのある生活をお届けしよう。

 

そして、わざわざお店に来てくださるお客様には、

楽しいコーヒーを感じていただき、

おうちで今までと違うコーヒーの楽しみ方を知っていただけるようにしたい。

 

そんな思いがまとまってきて、

たくさんの協議の重ねた結果、

今後は、

テイスティングコーヒーに変わって、

スタンディングのカフェスタイルで、

いろいろなコーヒーを紹介させていただくことにしました。

 

そのような形で、

5月18日月曜日の今日、

トリバコーヒーの店舗をリスタートいたします。

 

 

コロナより前の生活が戻るなんて期待はしていません。

 

だからこそ、自分たちは新しい形で、

新しいトリバコーヒーを始めます。

 

それを、今日と決めました。

 

不自由な営業になりますが、

今自分たちができる最大限のやり方だとご理解いただきたいです。

 

まず、店舗には入れません。

 

そして、飲めるコーヒーも、今は、ナッツミルクで作ったアイスラテ、1種類です。

 

一杯、700円いただきます。

 

この700円には、

トリバコーヒーのスタッフのいろいろな思いや気持ち、

そして、銀座ミュージックバーのスタッフの、

新企画ナッツミルクに対する思いも含まれています。

(ナッツミルク企画に関しては、また改めて)

 

今まで通り100円でという話にならず、

がっかりされるかと思いますが、

新しく出発するトリバコーヒーを応援していただけたら嬉しいです。

 

よろしくお願いいたします。

 

あ、大事なことをお伝えし忘れました。

 

トリバコーヒーに来るために公共交通機関等で移動をされることはお勧めしません。

むしろ、来ないでいただきたいというのが正直な僕の意見です。

お仕事ついでとか、

たまたま来なくてはいけない用事で銀座に来たというお客様にお届けしたいと思います。

 

偉そうにすみません。

 

でも、今はそのスタンスを崩して何かをしたいとは思いません。

 

崩したら、きっと辛い思いも薄れるのかもしれませんが、

自分を許せなくなる気がするのです。

鳥羽伸博

 

 

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