マイマミからのアートフェア紹介の続きはまだあるがここで国内の展覧会の話題をひとつご紹介したい。箱根にあるポーラ美術館で12月15日から来年の4月5日まで画家の佐藤翠さんの展覧会「Diaphanous Petals透明な花びら)」が開催されている。ポーラ美術館の入り口脇にできたアトリウムギャラリーでの展示で美術館の企画展である「シュルレアリスムと絵画展」とともに開催中なので機会がある方は是非お勧めしたい。佐藤翠さんは抽象と具象の間を行き交うような絵画作品を制作するが色使いや絵の具の垂れた感じのセンスが抜群で描く題材も洋服のクローゼットや花、カーペットなど独特である。ポーラ財団の援助を受けてパリで過ごして戻ってきたのだが今回の作品ではその影響が絵に現れていたように思う。以前の絵はひたすら抽象絵画に寄っていくように感じたが今回は奥行きや光をより感じる具象的な表現に変化をしているのだ。作家自身がパリで見た風景や体験が絵画作品により深い奥行きと光の広がりをもたらしたように感じられる素晴らしい新作展である。

色使いのセンス、垂れる絵の具の使い方が素晴らしい。

今回は架空のクローゼットではなくパリで見たお店を描いている。

同じお店のショーウィンドウを違う角度から描いた。

濃い紫色の背景色がとてもいい感じだ。

カーペットを描いたシリーズは個人的にも好きな絵である。

トルソーに着せられた透き通るドレス。美しい。

アーティストトークをする作家の佐藤翠さん。

シュールレアリズムと絵画展の入り口。

ジョルジョ・デ・キリコの作品。夢の中の風景のようだ。

サルバドール・ダリの絵画作品。小さいが濃密である。

パブロ・ピカソの絵画作品。天才の絵は閃きの連続だ。

ルネ・マグリットの絵画は常に不思議な光景を見せる。

ホワン・ミロの絵画は詩的で自由奔放である。

日本国内のシュルレアリスムの絵画作品も多くあった。

ポーラ美術館は素晴らしいコレクションを沢山持っている。

 

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