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BLOG - 田辺良太(WHITEWALL代表 アートプロデューサー / コンサルタント)

骨と皮(火を灯す・薔薇をみつけて来なければ)」

江戸川橋にあるギャラリーのWAITINGROOMにて土取郁香の個展「骨と皮(火を灯す・薔薇をみつけて来なければ)」が開催されている。1995年生まれという若い作家の初の個展だというが思い切りのいい作品で素晴らしい展覧会となっている。作家は今までに2人の人物を描いた(I and You)や風景から色や形の要素を抽出した(a scene)というふたつのシリーズの絵画作品を描いてきたという。人と人の間の距離や見るということの多様性、かけがえのない思いなどに考えを巡らせながら絵画の中に構成されるものの物質的な要素と虚構的な要素の間を戯れ、具象と抽象の間で揺れ動くような作品を得意とするそうだがなるほど独特な絵画には非常に際立った才能を感じた。色彩感覚やモチーフと想いが表現の中で交錯する感覚などとても個性的だし何かとても私的な感情を感じた。まだ25歳ということで今後の活躍がさらに楽しみだが常に新しい感性で絵画制作に向き合い続けて欲しいと思う。

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