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BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

出張

 ほぼ一年ぶりに羽田空港へ行った。もっと閑散としているのかと思いきや、そうでもなかった。決して人が多いとは言えないが、ガラガラな状態を想像していたのだ。しかし4つある搭乗ゲートのうち2つがクローズ。わざわざそこまで行って閉鎖を知るという無駄な歩きを強いられた。もうすこし親切に案内して欲しいもんだ。空港ってそれでなくても歩く距離が長いんだからさ。

 飛行機も思いの外混んでいた。と言っても三人席の真ん中は空席であるが、それ以外はほぼ満員といっていいのではないか。本来は一つ前の便を利用するところであったが、二週間ほど前にその便が欠航になり、仕方なくこの便にしたのだ。つまり二便分の人数ということであろうか。航空会社の苦労が滲む。

 帰路は目的地から大回りして寄るところがあったので、陸路という選択。いちばん最後には新幹線に。いつもの北側に位置する窓側の席を取る。もちろん富士山を見るためである。

 そういえば行きの飛行機であるが、飛行ルートが変わってからの初搭乗でもあった。都内の上を通過するという新ルートだ。利用した便は羽田から千葉に向かって飛び立ち、左旋回してスカイツリーをぐるっと反時計回りして都内上空へ。まず目に入ったのが東京ドーム、そして国立競技場。そのあと東京タワーも見えた。こんな景色、初めてである。おかげで離陸後、ずっと窓の外を眺めていた。進行方向左の席というのもよかったのかもしれない。そして富士山も左にくっきりと北側から望めた。こちらから見る富士山は形が整っていていい。新幹線からみるそれは、寛永の噴火跡の断が見えるからね。

 しかし旅は脳に刺激が入っていいということを改めて思い知った。日常の生活の中では考えない、あるいは見えない視点からさまざまなことが見て取れる。早く日常に戻って欲しいとまた改めて実感した出張であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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