小学一年生から12年間、
通学路として通り過ぎてきた渋谷。
今日は、たまたまヒカリエに行ったので、
「ここに、豪華な映画館があって、プラネタリウムがあって、ソフトクリームがいけてるジャーマンベーカリーがあって、立田野とかいう甘味処があって、鳩居堂とか、テレホンカード屋とか、でかい本屋もあったし、エスカレーターの途中でなんか床屋かなんかがあるフロアがちょっと怖くて。今でも、全てのフロアの匂いを覚えてる。各フロアの匂いが違うんだよ。」
みたいなことを、うちの社員に言ったら、キョトンとしていました。
変わってしまいましたね、渋谷。
パルコに戻る途中で、
宮下公園の方に行こうと思ったのですが、
足は勝手に東急プラザの方に。
変わりに変わった東急プラザ。
少し前までは、三井住友銀行のところに、
渋谷OS劇場のサンドイッチマンのおじさんがいつも立ってましたね。
そこから進むと、ちょっと怪しい街並み。
小学校くらいの時までは、
プロレス専門店レッスルに行く時に、
リキパレスはまだありましたね。
坂に行く手前を右に曲がると、
あ、まだありました。
渋谷古書センター。
外にあった100円の古本コーナーが、
まだ100円でした。
ここで、大山倍達の空手バカ一代の漫画を買ったなぁ。
3代目山口組田岡組長の自伝買ったなぁ。
考えてみると、100円は安すぎたなぁ。
どっちも、抜群に面白い本だったなぁ。
変わってない、渋谷。
そのまま進むと、
鳥竹。
なんか綺麗になってるけど、
相変わらずありますね。
当時と同じ匂いがする。
チキンライスが好きでした。
今はもう食べないですけど。
変わってない、渋谷。
そのまま、イワキメガネとロッテリアの角まで行って、
向かいの怪しい小道に。
あんまり変わってないな、この雑多な感じ。
この坂を登るのは、
学生服の僕にとって、
すごく大人で不良な感じがしました。
壁の穴ありましたよね、この辺に。
あと、クリスタルっていう看板。
小学生の僕は、
どんな店かわからないのに、
触れてはいけないお店だと何となく思っていました。
当時から、そういう空気を読む訓練をしてたんでしょう。
あれ?意外と変わってないじゃん、渋谷。
変わり切ってとても綺麗になった、
ホームレスのいない宮下公園もリアルな渋谷ですし、
今も変わらないちょっとダサ目の渋谷もリアルな渋谷ですよね。
だとすると、僕はダサくてもいいから、
居心地の良い方を選びたいと思います。
きっとそんな思いで、パルコでダサいお店をやってるんでしょうね。
それにしても、宮下公園の下にあった駐車場って、
なぜあんなに無駄が多かったんでしょうね。
人も、スペースも。
止めやすくて好きでしたけど。
あれだけでも、再現して欲しかった。