SNSをやめて、
自分の思いや考えを、
アツい気持ちの段階で、
吐き出すことがなくなりました。
今まで自分の中の考えを、
きちんとまとめていない段階で、
SNSでどんどん伝えようとして、
その行動が自分の人生を舵取りしてたんだな、
と気付きました。
日々アップデートされて、
あまり振り返ることのない日記のようなSNSは、
(それも何故か知らない人も含めて覗かれる!)
僕の気持ちの代弁者というか、スポークスマンだったけれど、
同時にほかの人たちのコメントやいいねで、
自己満足を得たり、不安を解消したり、
自分がこれから進む道に自信をもらってたりしていたんだなぁと。
そして、それを辞めた自分は、
仕事に対する考え方もずいぶん変わったし、
これからの生き方に向かっての行動も変わった気がします。
(これは、前向きにアクティブになることもある反面、
今まで以上にだらだらになることもあるという、
諸刃の剣でもありました。)
とにかく、今は、誰にも頼ることができないことを前提に、
自分たちで少しでも自信を持って生きていく術を探そうと思います。
自分の仕事に関して語るのは、あまり好きではないのですが、
備忘録のように、今の気持ちをここに記します。
〜トリバコーヒー編〜
3月26日の夜から閉店しました。
そのまま営業(あくまでも自粛「要請」だから)すること、
期限つき閉店(この時点では検討段階だったと思います。何故なら自粛「要請」だから)
を選んだ店舗も多い中、
無期限の閉店を決断するのは、
ちょっとやりすぎとも思いましたが。。。
でも実際は、もっと早く閉めたかったんです。
全てのお店を。
思い起こすと、
3月10日に、
もうこのまま普通の生活を送ることはできないだろうという恐怖が襲いかかってきて、
社内一人パラノイアになった僕は、
ポップアップも含む全ての企画は中止して、
3月いっぱい、コーヒー豆全品20%オフにすることを指示しました。
スタッフは、まだポップアップの準備を進めようとして、
来週あたりからとか言い出したので、
今晩からやれ!遅くても明日からだ!
と、本気で怒鳴りつけました。
スタッフは、なんでこいつ怒ってるんだ?と思ったとは思いますが、
それくらい温度差がありました。
(結局3月12日から開始)
その時に、さらに恐怖に感じ、
後悔をしてもしきれないくらいの気持ちになったのは、
もう今からでも、お店を閉めたい。
でも、お店を閉めたら、何もなくなる。
という思いと、
何で通信販売を真剣にやってこなかったんだ!
ということでした。
6年も店をやっていて、
ほとんどがお店での販売がメインのビジネスで、
通信販売は、定期的に買ってくださる方々がメインのビジネスで、
正直にいうとそこまで重要視ができていなかったのです。
もっと時間はあったはず。
もっとやるべきことはあったはず。
YouTubeだってあったよね。
instagramだって使ってビジネスできたよね。
もう、後悔に後悔です。
そこから、iPhone用のマイクを買って、
instagramでうちのお店の今の気持ちを、
そしてどんなことをしているかをお伝えし始めるわけです。
遅いですよね。
でも、始めるしか、他に方法はなかったんです。
しかし、気付いて嬉しかったこともあって、
6年間一緒にお店を作ってくれてきたスタッフは、
僕が意図することを、
結構すぐに気付いてくれて、
僕よりも優秀なアイデアを出して、
いろいろ進めてくれました。
ここで、なんとなく、
今までの6年間は、
ただ遠回りをしていただけで、
立ち止まっていたわけではないのかもしれないと、
思い始めたのです。
だんだん、状況が悪化していく中、
20%引きのインパクトがあったのか、
新しいお客様にも知っていただくチャンスが出てきて、
自分たちのモチベーションにもつながってきました。
しかし、公共交通機関を使って出勤してきてくれるスタッフは、
やはりどうにかしないとということで、
徒歩、自転車、電動自転車、スクーター、
それぞれにフィットするものを購入。
あの時は真剣に焦っていたのか、
考えて見れば、コーヒーを何百キロ売らないとペイできないような、
投資を疑うことなくしてしまっています。
反省と同時に、重い十字架を背負ってしまい、
後には戻れないプレッシャーまで自分で作り出してしまっています。。。
ただ、少しでも早くやれば、
日々の業務に慣れるのは当然で、
慣れれば余裕もできて、
少しでも楽しくなっていくんだと思います。
今は、スタッフが一人一人で企画したブレンドを販売したり、
定期購買のシステムを考えたりしています。
取り上げられてしまった店でのポップアップの企画を、
自分たちで新しい形で作り上げようとしています。
ここまで来ると、僕が考えることはほぼゼロ。
文の「てにをは」をチェックするくらいです。
インスタをやめてしまった僕は、
一緒に楽しむことができなくなってしまいましたが、
彼らは毎日一生懸命インスタグラムをやっています。
6年間続いているまかないのインスタグラムも継続中。
ぜひ、ご覧ください。
意外と無駄かと思えた「まかない」が、
こういう時の団結力につながると信じたいと思います。