このところ、とにかくアートがめちゃめちゃ売れていると思う。
つい先日行った宮下パークのSAIで行われたTARGET、MAKI、COMMONの3つのギャラリーの合同展でも作品はほぼ完売だった。
前澤さんがバスキアを競り落としたのが話題になってから明らかに今までとは違う人達がアートを買うということに価値を見出して積極的にアートを買い始めているような気がする。
長いことアートの動向を見てきたがこの新しい動きというか流れは今では明らかになってきたように感じる。
また、日本人の若手アーティストも結構頑張ってきていてそろそろ村上や奈良に続く次世代のアーティストが出てきても不思議ではない感じもしている。
今月ARTRANDOMの中にあるアートを買う気で見ると言うコーナーART FOR SALEでは山口聡一の作品を販売しているけれど彼も2006年に藝大在学中にGEISAI#9の金賞とhiromiyoshii賞を受賞した若手作家だ。
若手作家の中には結構コンセプチュアルな考えのもと作品を作る作家が多くて山口聡一も作品によって「観る」という行為の観念的な領域について表現を試みるという作家である。
この作家が所属する外苑前にあるギャラリーEUKARUOTEは毎回若手の作家を紹介するギャラリーで作品も常に非常に意欲的で斬新な試みのものが多い。
最近はギャラリーに足を運ぶたびに新たな潮流を感じるのだがアート界の流れも大きな変化の過渡期にあるように思える。